2009年 マスターズ

遼、緊張で崩れたスイングをコース外で再構築

2009/04/08 11:18
公式記者会見に臨んだ石川遼だが、普段は見られないほどの緊張感が感じられた。

先週の火曜日から7日連続で18ホールの練習ラウンドをこなした石川遼だが、パトロンが入り、雰囲気のガラリと変わった昨日のオーガスタは、「ギャラリーの多さに圧倒されて、頭の中が真っ白な状態のまま18ホール終わっていた」と、無我夢中のままに終了。「恥ずかしい話、緊張でスイングがバラバラになってしまった」と、この日はコースでのラウンドは行わず、宿舎近くの練習場で一人集中してスイングの再構築を行った。

「ボールが無いと凄く良いスイングが沢山出来る」と、昨日の練習ラウンド後、そして今日の午前中は合計3時間近く素振りを行った石川。その後は打ち込みも行い、「昨日の体の動きが嘘のように、一昨日の感触に戻りました」と、スイングに関しては手応えを取り戻した。

だが、やはり「マスターズ」の重みは石川を容赦しない。この日は17時から大会の公式インタビューに呼ばれた石川だが、表情は明らかに緊張で強ばり、いつもの明るい笑顔もひきつった印象が拭えない。「僕はいつも通りの緊張感だったけど、自分の体がここに居るのは凄いんだと分かったのだと思う」と、石川は会見後に振り返った。

とはいえ、「2日続けて10時間眠ったので体調はばっちりです」と、コースを離れれば無駄な緊張からは解放されているようだ。明日は15時から出場予定のパー3コンテストの前に、大会前最後の18ホールをラウンドする予定の石川。「明日、もう一回挑戦します」と、気持ちを新たに大ギャラリーの待つオーガスタに挑む。

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