2012年 全英オープン

羽川豊の全英レポート/3日目

2012/07/22 05:23
6月の「全米オープン」では最終日に惜しくも届かず2位。マクドウェルにも“リベンジ”のチャンスが巡ってきた。

今日は風も無く、気温も高いという絶好のコンディションでした。今までの全英で一番良かったんじゃないかな。選手たちはもっとスコアを伸ばしてくるかと思ったけど、それでも3アンダーのグレーム・マクドウェルとか、ちゃんと伸ばせた選手が優勝争いする位置まできたね。やっぱりティショットの難しさがあって、良いペースで行っていても、バンカーに入れた瞬間に流れが止まってしまう。そういうコースの難しさがあるから、これで風が吹いたらバタバタになっちゃうだろうね。

タイガーも序盤は厳しいプレーだったけど、7番のセカンドは、つま先下がりのライからアイアンで270ヤード先のピンを刺して乗せてきて、奥にこぼれてしまったけど、ああいうショットが戻ってきたらやっぱり怖いよね。良いパットも入っていたし、前回の「全米オープン」で3日目に崩れた悔しさをうまくリベンジできたんじゃないかな。

アダム・スコットはトップに立ってから、プレッシャーがある中、良いプレーをしていた。4打差あるから、明日はアダムのプレー次第。簡単に5アンダーとかは出ないけれど、逆に優勝を意識した時にゴルフが変わってくるからね。3日目の強気のパットをどこまで出せるかですね。

明日はティショットで勝負をかけるところが出てくると思う。今日はタイガーも後半なんかは刻んでいたけど、パーでいいと思ったんだろうね。マクドウェルも悔しい全米オープンがあったし、北アイルランド出身だから今回は母国イギリスで、というのもある。エルスも久しぶりに絡んできているし、スネデカーも踏みとどまった分、明日はいけるかもしれない。サンドイッチ(ロイヤルセントジョージズ)で勝ったベン・カーティスのように、早くいいスコアで上がった選手が勝つという展開もあるかもしれない。アダムが有利なことは間違いないけど、明日の天候次第で何が起こるかわからないね。

2012年 全英オープン