2012年 全英オープン

今季3勝のウッズ「よい準備ができた」

2012/07/18 15:31
その表情には余裕すら漂うタイガー・ウッズ。大会の大本命と言えるだろう。

タイガー・ウッズが最後にメジャー大会を制したのは、すでに伝説となりつつある2008年の「全米オープン」。トーレ・パインズで、負傷した左膝を抱えながらロコ・メディエイトとの91ホールに渡る激闘を制し、メジャー大会通算14勝目を飾った。

あれから丸4年、ジャック・ニクラスのメジャー通算18勝の記録に迫ることはできていないが、今年は「全英オープン」を前にすでに3勝を挙げ、復調気配。96年にここロイヤルリザム&セントアンズで行われた大会では、アマチュアでシルバーメダル(ローアマチュア)を獲得するなど、思い出深いコースで新たな一歩を踏み出せるだろうか。

今週は日曜日、月曜日、そして火曜日と練習ラウンドを行い、「3日間で2つの違う風向きでプレーすることができた。良い準備ができたと思う」と、その表情も明るい。ウッズは「このコースの歴代チャンピオンを見れば、素晴らしいボールストライカーばかり。なぜなら、ただ真っすぐ打つだけではなく、このコースではボールをどちらにも曲げないといけないから」と、コースの特徴を説明する。もちろん、ウッズ自身にアドバンテージがあることも否定できない事実だ。

風によってコースコンディションは大きく変わる。「7番(パー5)では、あるときはドライバー、7番アイアン。次の日は、ドライバー、3番ウッド、そしてウェッジという具合。試合でどうなるか楽しみだよ」と不敵に笑う。

直近のメジャー大会は、15回連続で優勝者が異なる乱世の様相を呈している。今週の成績次第では再び世界ランク1位返り咲きの可能性もあるウッズが、その支配を再び確立できるか注目だ。(英国リザムセントアンズ/今岡涼太)

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