2012年 全米オープン

藤田、谷口、高山は揃って苦戦

2012/06/15 14:10
3バーディを奪うも、ティショットの安定性を欠いて5オーバーと出遅れた藤田寛之。見せ場も作ったが・・・

石川遼藤田寛之谷口徹高山忠洋の日本勢4人が出場する中で幕を明けた2012年の「全米オープン」。その初日、石川が1アンダー15位タイと好スタートを切った一方、藤田は5オーバーの74位タイ、高山は7オーバーの109位タイ、谷口は8オーバーの125位タイと苦しい滑り出しとなった。

藤田はタフなスタートホールの1番パー4(520ヤード)で、2打目がグリーン右の傾斜を転がり落ちるいきなりのピンチを迎える。パターで2mに寄せ、これを捻じ込みパーで切り抜けたが、続く2番ではティショットを右ラフに打ち込むと、レイアップ後の3打目でもグリーンを捕らえきれず、4オン2パットのダブルボギー。「スタートが痛かった」と序盤の乱れを悔やんだ。

この日はティショットが右に出ることが多く、ドライバーでフェアウェイを捕らえたのは僅か1度のみ。「完全に全米オープンにやられています。コースから来る難度の高さに、精神的に追い込まれているのかな」。それでも、その中で5オーバーという成績には「相当粘ったし、今の状態ではベストだと思う」と一定の評価を下していた。

高山忠洋も難コースに完敗。「明日は意地を見せられたら」と話すのが精いっぱいの様子だった

高山は4連続を含む9つのボギーを叩き、「半分がボギーだからね・・・。本当に難しい」と疲労気味の表情。硬く小さいグリーンに攻めのプレーは禁物と分かっていながらも、「逃げ場所が無いから、いかなければいけない状況にさせられている感じ。それに、はまってしまった」と、慎重さを欠くプレーに終始。「頭をうまく使えていないし、臨機応変にできていない」と、最後まで反省の言葉が続いた。

「昨日とはまったく違うコースだった」。出場2大会連続の予選突破に早くも黄信号が灯った谷口徹

谷口はフェアウェイとグリーンの硬さに苦戦し、「昨日とはまったく違うコースだった」と第一声。スタートホールの1番ではグリーン左セミラフからのアプローチが大きくオーバーしてのボギー。その後も「良いショットを打っても、(グリーンに)弾かれて奥にこぼれてしまう。グリーンを捕らえるのがやっとだった」と、最後までコースの状態を掌握することなく18ホールを終えた。(カリフォルニア州サンフランシスコ/塚田達也)

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