2012年 マスターズ

R.マキロイ&S.ガルシア 苦笑いのハグ

2012/04/08 10:00
ともに12番で初バーディを奪い、苦笑いでハグするS.ガルシアとR.マキロイ(Andrew Redington/Getty Images)

ジョージア州のオーガスタナショナルGCで開催中の海外メジャー初戦「マスターズ」3日目。大会初制覇を狙うロリー・マキロイ(北アイルランド)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)はともに4アンダーの3位タイからスタートしたが、それぞれ「77」、「75」と崩れて優勝争いから大きく後退した。

昨年のリベンジを期してオーガスタに乗り込んできたマキロイは、ムービングデーの出だしから苦しんだ。1番。左奥からのアプローチがグリーンをオーバーして4オン2パットのダブルボギー。さらに7番では3オンし、1.5メートルから痛恨の3パットでまたもダブルボギーをたたいた。前半はさらに2つのボギーもたたいてまさかの「42」。リーダーズボードを転がり落ちた。

また、同組プレーとなったガルシアは、悲願のメジャー初制覇がかかる。しかしこちらも序盤からショットがまとまらず、パーオンを逃し続けた。4番からはアプローチミスで2連続ボギー。10番までに5ボギーを喫してしまった。

欧州のスターが引き連れた大ギャラリーが、やっと大歓声を送ることが出来たのが12番(パー3)。両選手ともにこの日初のバーディを奪うと、二人は疲労に満ちた顔で抱き合い、そしてガックリ。

「(ハグは)ガールフレンドとだったら、もっと良かったんだけど。でも僕らの今日の一番の瞬間だった」と、結局通算1アンダーに後退したガルシア。1オーバーまでスコアを落としたマキロイも「悪いところだらけのラウンドだったけど、あそこだけは良い瞬間だった」と笑う。初優勝は絶望的な位置に追い込まれたが「今日が最終日でなくて良かった。まだ明日プレーできる。なんとかトップ10、トップ5を狙っていきたい」と挽回を誓った。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)

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