松山英樹&石川遼が一緒に練習ラウンド
4月5日(木)に開幕する今季の海外メジャー初戦「マスターズ」に2年連続でアマチュアとして出場する松山英樹が1日(日)、オーガスタナショナルGCで石川遼とともに練習ラウンド。トーナメントウィーク直前とあって、まだ閑散とした、戦いの前の穏やかな空気が流れる中、2人は午前11時に1番ティから18ホールを回った。
松山は3月24日に渡米し、約1週間、ロサンゼルス近郊のコースで調整を敢行。3日前の3月30日(金)にオーガスタに入った。同31日(土)に続く2度目のラウンドを終えると「やっぱり難しいです」と第一声。1年ぶりのコースの印象についても「自分のゴルフでいっぱい、いっぱいでした。スコアは5オーバーくらい…」と苦笑いで話した。
現在の状態を「一度絶好調を迎えて落ちている」と表現する。ドライバーショットの飛距離、ショットの精度への手応えを感じられず、ラウンド後の練習場でも首をかしげるシーンが目立った。また、アジア勢史上初のローアマチュアを獲得した昨年大会に比べ「(トーナメントを)知っている分、今年のほうが緊張している」とも。「ちょっと頑張らないといけない。いや、ちょっとどころじゃないです」と手綱を締めるばかりだ。
それでも「見ていても、そこまで(悪いとは)思っていなかった」とは同い年の石川の弁。「英樹のゴルフは見ていて羨ましいというか、スケールが大きいし、パターも僕より上手い」と、こちらは刺激を受けた様子。悩めるライバルについても驚くことは無い。「藤田(寛之)さんみたい」と常に反省ばかりが口をつくベテランにたとえて、その実力に太鼓判を押した。
「万全の状態に持って行きたい」と残り3日間での調整を見据える松山。サンバイザー、そしてウェアの右肩には日の丸が入る。目標とする来年度の出場資格が得られる16位以内に向け、表情を引き締めた。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)