渡辺謙、今年の石川には“しぶといゴルフ”を
2012/02/16 13:22
米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」が開催される、リビエラCC(カリフォルニア州)メンバーの渡辺謙が、昨年に続き2度目のプロアマ戦に出場した。2番ホールのグリーンから3番ホールのティグラウンドに移動するときに、前方から歩いてくる石川遼を発見すると、挨拶と一緒になにやらプレゼントを差し出した。
そして、18ホールを終えてクラブハウスに引き返してくると「勇太くんはいませんかね?」と池田勇太の姿を探す。しばらくクラブハウス前で待っていた渡辺の前に池田が駆け寄ると、「これ受け取ってくれるかな」と、石川に渡したものと同じDVDを手渡した。
それは、今月11日に公開となった渡辺主演の『はやぶさ 遥かなる帰還』のDVDだという。渡辺はこの映画のPRイベントなどで日本国内を駆け巡り、会場のあるロサンゼルスに着いたのは前日だった。「プロアマはこの試合しか出られませんが、この日が凄く楽しみで、疲れはないですよ」と、ビジェイ・シン(フィジー)やゲストたちとのラウンドを満喫した。
昨年は同じコース内にいながら挨拶を交わすこともできなかった石川に対し「去年は少し遠くから見るだけでしたが、体が大きくなったというか力強さを感じました」と印象を話す。そして、世界の舞台に戦う先輩として「目標をしっかりと立てて、PGAツアーでもベスト10に入るような活躍をして存在感を示してほしい。自分の今回の作品もしぶとい映画になっていますが、彼にはしぶといゴルフをしてほしいですね。自分に求められることをきちんとやる。自分自身の満足感の積み重ねが大事だと思います」と自身の経験になぞらえて石川に檄を飛ばした。(ロサンゼルス/本橋英治)