12位タイのチームジャパン、まだ諦めない!
中国海南島で行われている「オメガミッションヒルズワールドカップ」に出場している平塚哲二と池田勇太のチームジャパンは、初日、2日目と10位タイにつけ、3日目のフォアボールでバーディラッシュを狙った。
ところが、スタートの1番で池田がティショットを大きく右に曲げてトラブル。ボールは溶岩群の中で見つかり、周囲の溶岩を除ければ、ショットが可能ということで、大小20個程度の溶岩を掻き分けて放った2打目も結局溶岩に阻まれ、ここでピックアップ。このホールを1人でプレーすることになった平塚は、2オンこそできなかったが、3打目のアプローチをカップの淵に止めてパーで凌いだ。
その後も、どちらかがミスをし、一方がそれを補いながらのパープレーが続いた。そして、6番パー5、残り53ヤードで上りのアプローチをサンドウェッジで放った平塚の3打目は、ピンの手前80センチで1バウンドすると、カップの奥10センチからピンに吸い込まれるようにバックスピンで飛び込むイーグルが飛び出した。
この1打がチームジャパンの雰囲気を一気に変えた。続く7番では池田がバーディを奪い、さらに8番パー3では、2人ともピン2mにつけて平塚がバーディを奪い、3ホールで4ストローク伸ばした。ところが、後半は連日スコアを伸ばせていないように、この日も2ストローク伸ばしただけ。通算14アンダーでホールアウトし、最終日を首位と7打差の12位タイで迎えることになった。
「6番での平塚さんのイーグルがチームに勢いをつけてくれた」という池田。その言葉の通り、それまで笑顔のなかった2人に笑顔が戻り、7番、8番は共にナイスショットを連発。しかし、その勢いも9番で雨に打たれて流されてしまった。
一方、平塚は「2人の状態が良くない中での6アンダー、ボギーなしというのはまずまず。トップとの差は開いてしまいましたが、まだ諦めてはいないので、明日は必死になって上を目指したいと思います」と、最終日のフォアサムで2人の力を最大限に合わせて上位進出を狙う。(中国海南島/本橋英治)