池田勇太は45位タイ 今週から国内ツアーに復帰
米ジョージア州アトランタ アスレチッククラブで行われた海外メジャー今季最終戦「全米プロゴルフ選手権」最終日。大会に出場した5人の日本勢の中で、ただひとり決勝ラウンドに進出した池田勇太は、最終ラウンドを3オーバーの43位タイからスタート。前半に猛チャージを見せたが、後半インで苦しみ6バーディ、6ボギー、1ダブルボギーの「72」。通算5オーバーの45位タイでフィニッシュした。
最終ラウンドの池田は、序盤から快調に飛ばした。出だしの1番でフェアウェイからの第2打を9番アイアンでピンそば20センチにつけバーディ発進。続く2番で3パットのボギーとしたが、4番から怒涛のラッシュが始まった。パー3でグリーン奥のカラーからの第2打をパターで沈めたのをきっかけに、続く5番(パー5)では第2打を確実にグリーン右手前のラフへ運び、寄せてバーディ。この日、前方のティグラウンドを使用し289ヤードと短くなった6番のパー4ではドライバーで1オンに成功。さらに7番(パー3)で4メートルを沈めて4連続バーディを奪ってみせた。
しかし通算1アンダーまでスコアを伸ばして迎えた後半。10番、11番でともにパーオンに成功しながらも、3パットを続けて痛恨の2連続ボギーを喫した。その後は悪い流れを断ち切れず14番では1.5メートルのパーパットを外し、15番(パー3)ではティショットをグリーン左のバンカーに入れたところからダブルボギーとした。最終18番でもグリーン左ラフから、ふわりと上げて1.5メートルにつけるも、パーパットを外してしまう。締めくくりがボギーでは、憮然とするのも無理はない。
前半「31」に対し後半は「41」。ジェットコースターのようなラウンドに「下手です。それだけです。自分の責任」と自らへの怒りで震えていた池田。「バーディを獲りに行って3パットしているようじゃ、ただのバカ。収穫? あると思うが、そんなの考えてる余裕が無い」と厳しい言葉だけを吐き出す。「全英オープン」に続き、メジャー2大会連続で日本人で唯1人予選を通過して気を吐いたが、そのレベルで満足する様子は無い。
大舞台で味わった悔しさを噛みしめながら帰国し、18日開幕の「関西オープン」から早くも国内ツアーに復帰する。疲労は蓄積されるばかりだが「気持ちを切り替えてやりたい」。目標に掲げる最多勝、賞金王へ向け、再スタートを切る。(米ジョージア州ジョンズクリーク/桂川洋一)