池田勇太は43位タイに後退も2連続バーディ締め
米ジョージア州のアトランタ アスレチッククラブで開催中の海外メジャー今季最終戦「全米プロゴルフ選手権」3日目。1オーバーの26位タイからスタートした池田勇太は3バーディ、5ボギーの「72」でまわり通算3オーバーの43位タイに後退した。
今大会に出場した5人の日本勢の中で唯1人決勝ラウンドに進んだ池田。しかし出だしからタフなコースの前に、苦しいラウンドが続いた。スタートホールの1番。左ラフからの第2打はグリーン奥のラフへ。3打目のアプローチはグリーンまで届かずパー4でいきなり4オン。2メートルのパットを沈めナイスボギーとしたが、3番では3メートルのバーディパットを外すなど、チャンスを活かせない。
逆に4番(パー3)では3パットで2つ目のボギー。すると5、6番とティショットを右に曲げた。8番でもドライバーショットは右のフェアウェイバンカーへ。2打目でレイアップするが、2パットで結局ボギーとし、前半は「38」と3つスコアを落として折り返した。
後半に入り12番(パー5)でこの日初のバーディを奪いながらも、続く13番でまたしてもボギー。16番でも1.5メートルのパーパットを外した。
しかし最高の見せ場は難関の上がり2ホール。17番(パー3)では右手前から7メートルを沈めてバーディを奪取。さらに難度の高い最終18番パー4ではフェアウェイから残り187ヤードの第2打をピン手前1メートルにつけるスーパーショット。「キャディにはピンの左(グリーンセンター)を狙えと言われたけれど、まっすぐピンを狙っていた」。見事に連続バーディフィニッシュ。「厳しいラウンドだったが、最後の2ホールで気持ちよく上がれた。2ホールだけは別人がやっていたようなゴルフ」と、おどけた。
スコア、順位ともに後退したものの、モンスターホールを攻略した満足感もある。「明日の上がりもきっちりしたいと思う。決して悪いゴルフではない」と今季最後のメジャーを納得いくプレーで締めくくりたい。(米ジョージア州ジョンズクリーク/桂川洋一)