2011年 WGCブリヂストンインビテーショナル

復帰したてのタイガーは3日目もチャージせず

2011/08/07 08:27
2打後退し、順位も38位タイと伸び悩むタイガー・ウッズ

大会3日目は午後3時以降に雷雨の可能性があるということでスタート時間が大幅に早まり、タイガー・ウッズは早朝7時にプレーを開始した。36位タイから上位を狙うタイガーはティショットが左右に曲がってしまい苦しい一日になってしまった。3日目は2つのバーディに対してボギーが4ホール。 パーが70のファイアーストーンCC南コースでスコアは2オーバーの72。通算スコアは前日の1アンダーから1オーバーに後退。順位も36位から38位に落ちてしまいトーナメントリーダーのアダム・スコットとは13打差と復帰戦で優勝するという可能性は消えてしまった。

スタートホールでティョットを右のバンカーに入れて3オン2パットのボギーとした後は8番でもボギー。9番で7メートルのバーディを沈めてフロントナインは1オーバーでターン。バックナインに入り5連続パーのあと206ヤード設定の15番のパー3でピン右横2メートルに寄せて2個目のバーディを奪取して、スタート時点のスコアに戻す事に成功。しかし上がり16番と18番でボギーを叩いてしまいムービングデーのチャージは不発に終わってしまった。

<ラウンド後の記者会見>

膝の具合はどうでしょうか?

タイガー:大丈夫です。完治するまで時間をかけましたから大丈夫です。

3ラウンドを終えた時点での感想は?

タイガー:今日もパッティングが良くなかったです。アイアンショットは感触が戻ってきました。しっかりと感じる事ができて正しい距離を打つことができました。 ターゲットに対してのイメージがはっきりと出てきました。(課題としては)ティショットでのアドレスポジションのセットアップ、体の向きがしっくりきませんね。まだ以前の動きが時々出てしまってミスになっています。

今日のラウンドを振り返ると?

タイガー:今日はスタートからショットは良くありませんでした。しかし途中問題点をアジャストして(後半は)とても良い感じでショットが打てました。狙い通りの球、高さでした。しっかりと芯を捕らえていました。 ただパッティングが良くなかったです。2度カップに蹴られたのと、18番で3パット、16番で残りサンドウエッジの距離でボギー。 この4打ですよ。これは捨ててしまった感じですね。

パッティングに関しては?

タイガー:ここは違う芝のグリーンですね。私は家で練習するときはバミューダ芝でパットをします。グリーンは早いのですが、バミューダ芝です。 ここはベント芝です。来週はもっとしっくり来ると思います。 (来週開催コースのアトランタアスレチッククラブには)月曜日に練習ラウンドをしましたが私がいつも練習している芝とほぼ同じですからそういう意味では楽しみにしています。

明日のプレー、そして来週向けては?

タイガー:良いラウンドにして積み重ねることですね。 まだ(復帰してから)3ラウンドだけですからね。 残念ながら明日優勝のチャンスはありませんが、良いラウンド、スコアを出すことはできます。

<伸び上がりを防ぐドリルを繰り返すタイガー>

3日目ティショットがフェアウェイを捕らえたのは僅かに4回だけと前日に続いて苦しい1日となったタイガー・ウッズ。 実際にはフェアウェイを少しだけ外れたセミラフという場面もあったがバーディを量産してチャージをかける状態ではなかった。6番ではカップに蹴られたり、他にも狙い通りのラインとスピードに打っていながらも読み違いがあり惜しいパットが多かった。上がり16番と18番でのボギーは痛すぎた。 16番ではフェアウェイからの3打目83ヤードをグリーンオーバーして奥のバンカー。 2.5メートルのパーパット左に引っかけてボギー。18番では14メートルに2オンしていながらも2.2メートルのパーパットをこれまた左に引っかけてしまってスコアを落としてしまった。

今週タイガーは以前と違うスイングドリルを行っている。 スイングを指導しているショーン・フォーリー氏の理論に基づいた動きとなるが、タイガーは左手重視にクラブフェースのコントロールをしている。 練習ラウンドはもちろん昨日もラウンド中頻繁にチェックを繰り返していた。クラブは握らないドリルとなるが、ダウンスイングからインパクト後の動きで左手の甲を上に向けて引き下ろす動作をしている。 結果的にクラブフェースをオープン気味に入れてくる事で、インパクトポジションでグリップエンドが低い位置を通過していくという狙いがある。 またクラブフェースが閉じ気味に入るとインパクトでリリースに無理がかかってしまいタイガーの場合は頭の位置が下がり左肩が必要以上に上がってしまう。 そして頭のポジションが右サイドに残ってしまう。これらの動きを防ぐことに有効なドリルがダウンスイングでオープン気味に左手を降ろしてくることとなっているようだ。

<ラウンドデータ>
通算68-71-72=201(1オーバー)

3日目72(2オーバー)

フロントナイン36(1オーバー)
バックナイン36(1オーバー)

・バーディ:2ホール
・パー:12ホール
・ボギー:4ホール

・パー3:通算1アンダー
・パー4:通算2オーバー
・パー5:通算1オーバー

・フェアウェイキープ率: 28.57%(14ホール中4ホール)
・パーオン率:72.22%(18ホール中13ホール)

・合計パット数:33パット(3パット1回)

・平均パット数(パーオンホールのみ):1.923パット

・バンカーセーブ:1回中0回1パットセーブ(0%)
(今週は5回トライして1パットセーブが1回のみ--20%)

・ドライビングディスタンス(計測指定ホール2番285ヤード、16番358ヤード)
2ホール平均 321.5ヤード

解説/アンディー和田
(ゴルフチャンネルトーナメント解説者)

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