2011年 全英オープン

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全英OPレポート〈4〉】

2011/07/15 08:22
初日の出遅れを取り戻そうと、藤田さんはホールアウト後、打ち込みをしました。

小雨が混じる強風の中をスタートし、本当に素晴らしいゴルフを展開していたのに、15番からの上がりの4ホールを4連続ボギー。14番の短いバーディパットを決めきれなかった事が、少なからずその後の流れに影響したような気がします。

しかし藤田さん、良いゴルフでした。前半の内容はショット、パットともにほぼ完璧でしたもん。
それだけに、あの上がりの連続ボギーは痛いなー。“たられば”を言ったらキリがないけど、14番がバーディだったら、きっと1オーバーではホールアウトしていたでしょうね。でもまぁ、後からなら何とでも言えますから。ごちゃごちゃ言っても結果が全てです。

スコアの事は置いといて、やっぱりリンクスのコースは面白いですね。風、バンカー、フェアウェイの傾斜やグリーンの固さ、それにピンポジションなどなど。それら全てを人間の持つ五感で感じなきゃいけないんです。

そして今日泣かされたパッティングも

“自然臭さ”みたいなものがここにはたくさん凝縮されていて、感じた部分に感じたままにボールを転がしていくって言うか。そういうのがたまらなく面白い。だからキャディをやっていても本当に楽しいんです。普段はほとんど思わないんだけど、こっちのリンクスのコースはどんなコースでもいいからいつの日か自分でもプレーしてみたいなって思いますね。

今日はお昼から夕方にかけて風が止んだせいで、朝早いスタートだった藤田さんの順位は大きく下がりました。かなり出遅れたけど、今の藤田さんの調子なら今日の遅れは必ず取り返せるはず。
だから何としても4日間やりたいんです。できれば明日は朝から風が吹いてくれると嬉しいんだけど・・・そんな都合良くは行くわけないですよね。

でも先週ツイてなかったんだから、今週は良い事があってもいいでしょ!お願いします神様。明日の夜はみんなで気分良く乾杯させて下さい。

とにかく頑張らなきゃ!絶対、絶対4日間やりますからねー。

2011年 全英オープン