【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全英OPレポート〈1〉】
藤田寛之プロのキャディの梅原敦です。今回、この全英オープンのレポートを担当させて頂ける事になりました。日本のゴルフファンの皆様や、藤田さんファンの方々に少しでもたくさんの全英裏情報をお伝えできればいいなって思っていますので、よかったら読んでみて下さい。
まず今日は「全英オープン」について。全英オープンは世界4大メジャートーナメントの中で、最も歴史のある大会です。今回の大会は実に140回目。第1回大会は1860年なので、坂本龍馬が暗殺される数年前から開催されていたんですね・・・。
日本では一般的に「全英オープン」と呼ばれていますが、正式名称は「The Open Championship」です。“The Open”や“British Open”とも呼ばれますよ。決まりがあって、開催されるゴルフコースは「リンクス」に限られます。リンクスとは海岸沿いに作られたゴルフコースの事。スコットランドに多いゴルフコースで、ポットバンカーやフェアウェイには多数のマウンドが点在します。日本で言えば、「川奈ホテルゴルフコース」がリンクスのゴルフコースですね。ポットバンカーやフェアウェイのマウンドについてはまた今度ご説明致します。
僕の中での全英オープンのイメージは「風」「バンカー」「ブッシュ(深いラフ)」に加え、「地面の硬さ」かな。フェアウェイやグリーンの硬さをここまで計算しなきゃいけないのはこの大会だけですから。
今回の開催コース「ロイヤルセントジョージズ」は、昨年のセントアンドリュースと比べたら遥かに難しいですね。まずフェアウェイが狭い。イメージだけですけど、セントアンドリュースの半分くらいしかないんじゃないでしょうか。
次にフェアウェイとグリーンのアンジュレーション。リンクスのコースでこれだけのアンジュレーションがあるのは珍しいですよ。最後はやはりポットバンカー。絶妙に計算されたポットバンカーの配置です。昨日、今日は風が弱かったからまだいいものの、ちょっとでも風が吹けば恐ろしい事になりますよ、きっと。
明日以降にまたそれらの細かい説明をさせて下さい。ではでは、明日も練習ラウンドに行ってきます。難しいコースですが、必ず攻略ルートはあるはずですからね。じっくりと探ってきますよ。