2011年 全米オープン

予選落ちの藤田「俄然、やる気が出てきた」

2011/06/18 11:01
今週の悔しさと反省を胸に抱き、来月の「全英オープン」に挑む

持ち味の安定したプレーが影を潜め、「全米オープン」初日に145位タイと大きく出遅れた藤田寛之。巻き返しを図った2日目も流れを作れず、4つのバーディを奪うも6つのボギーを叩いて浮上は叶わず。通算10オーバーの暫定129でホールアウトし、“らしさ”を見せることなく予選落ちを喫した。

「非常に良い舞台で自分の力を出し切れなかった。状態が良くなかったのが残念ですね。ここのところ悩みっぱなしで、ショットの状態が良くなく、アプローチ、パットまで影響している」と、不本意な結果に悔しさを滲ませる。

その上で、向上心が並外れて強い藤田らしい言葉も帰ってきた。「(思い入れの強いメジャーで)これだけガッツリやられると、俄然やる気が出てきますね」。完膚なきまでの敗戦は、42歳の闘志をいっそう掻き立てた。

「高いレベルの舞台なので(技術的に)高いものを求めていたけど、そうじゃなくて当たり前のことを当たり前にやることが大事。フェアウェイをとらえて、グリーンに乗せる。スーパーショットでベタピンにつけるんじゃなくて、基本的な部分をやり直していかないといけないと思いましたね」。一ヶ月後には、次なるメジャー戦「全英オープン」が控えている。今週得た課題と収穫を活かし、全米の悔しさを全英で晴らしてみせる。

2011年 全米オープン