2011年 全米オープン

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米OPレポート〈1〉】

2011/06/15 12:33
手前が池で奥がバンカーの10番パー3。高いレベルのショットが求められます

藤田寛之プロのキャディの梅原敦です。マスターズに引き続き今回の「全米オープン」レポートを担当させて頂ける事になりました。現地でしかわからないコースの状態や、藤田さんの様子なんかを出来るだけたくさんここで皆様にお伝えできたらなって思っています。

さてさて、今年の会場のコングレッショナルCC。一言で言うと…“正統派”なコースですね。トリッキーな感じは全く無く、見えている場所にきっち運ぶ事が出来たらそれがそのまま結果となって表れるようなコースです。

もちろんラフの深さや、フェアウェイの幅、グリーンの硬さなんかは昨年同様に厳しい仕上がりですよ。でもそれは当然、全米オープンですから。ラッキー、アンラッキーが少ないコースなので、ショットの調子が良い人が確実に上位に来るでしょうね。

最終18番は長い500ヤードを超えるパー4.最後まで絶対に油断できない、これが全米オープンです

注目して見て頂きたいホールは池が絡む10番ホールと18番ホール。

10番ホールはショートホールなんですが、グリーンの手前は全て池で奥がバンカー。グリーンの縦幅が非常に狭いため、どれだけスピンコントロールされた球を打ってグリーン上で止められるか。

18番のミドルホールは全長が521ヤード。クラブハウスに向かってドカーンと打ち下ろしていく最高の景観のホールなんだけど、ここのグリーンは周りを池に囲まれているため、セカンド地点から見るグリーンは通常よりもさらに小さく見えるんです。その小さなグリーンを世界のトッププロはどうやって攻めて行くのか。

この2ホールの見応えは抜群ですよ。

2011年 全米オープン