前回大会から大きく進化を遂げたコングレッショナルCC
2011年の全米オープンが開催されるコングレッショナルCCは、前回(97年)開催された時と比べて大幅なコース改造が行われている。2009年7月の「AT&Tナショナル」終了後から翌年6月まで、18ホールすべてのグリーンを張り替えるなど、約1年を掛けてコースは大きな進化を遂げた。
中でも最大の変化といえるのは、97年大会で17番ホールとしてプレーされたパー4が今年は18番ホールとなり、同様に18番としてプレーされたパー3が10番になること。新しく18番としてプレーされるのは、523ヤードと距離の長いパー4。グリーン左サイドに池が回り込み、距離も長く、タフなフィニッシングホールとなるのは間違いない。
一方で、1番と10番の両方からスタートする今大会。218ヤードの池越え、打ち下ろしとなる10番は、スタートホールとしてはかなり難易度が高くなる。グリーンを少しでもショートすると、手前の傾斜から池に転がり落ち、グリーン奥にはダウンスロープへのショットが残るバンカーが待ち受ける。多くの選手がこのホールのパーは良いスコアだと口を揃える。
また、6番ホールが距離の長いパー4から今年はパー5へと変更されたのも注目だろう。555ヤードのこのホールは、多くの選手が2オン可能だが、グリーン右手前には池が口を開けており、「良いショットにはご褒美を。ミスショットにはペナルティを」という言葉がぴったりと当てはまる。
総距離は7,574ヤードとなり、全米オープン史上で08年のトーレ・パインズに次ぐ2番目の長さとなるが、97年のチャンピオン、アーニー・エルスは、「フィニッシュは変わったけど、それ以外はとても(97年に)似ている。いくつかのホールの距離は伸びたけど、クラブも進化しているし、ほとんど同じようにプレーできると思う」と話している。