2011年 マスターズ

松山が18位タイに急浮上! 2度目の公式会見も

2011/04/10 08:30
思い切りの良いスイングでスコアを4つ伸ばした松山英樹(Andrew Redington/Getty Images)

日本人アマチュアとして「マスターズ」初出場、そして日本人最年少予選突破を果たした松山英樹の勢いが止まらない。パトロンの熱気がさらに増した決勝ラウンドの舞台で、19歳が躍動した。

東北福祉大学ゴルフ部の阿部監督も、「松山の人生の中で最高のゴルフ」と絶賛。松山は「今日はショットが良かった」と、ドライバー、アイアンともに切れを見せ、3番パー4で1メートルにつけてバーディを先行。さらに8番、10番、13番とバーディを重ねる。最大のハイライトは、16番パー3だ。7番アイアンで放ったティショットは、ピン右奥に切られたピンに重なり、カップの10センチ手前にドスン。あわやホールインワンというスーパーショットでバーディを奪い、「あれはすごかった」という大歓声を一身に浴びた。

この日5バーディ、1ボギーの「68」をマークし、通算3アンダーの18位タイに急浮上。ホールアウト後には、今週2回目の公式会見に呼ばれる注目の高さだ。海外メディアからはローアマチュアが確定したことを問われ、「アマチュアで自分1人が(決勝に)残ったので嬉しいけど、明日も良いスコアを出してシルバーカップ(ローアマのトロフィ)をもらいたい」と、淀みなく堂々と口にした。

カップの授与式は「マスターズ」優勝者と同席で行われ、全世界の注目を浴びる大舞台となる。「(優勝者が)遼以外なら、誰でも緊張すると思います」と松山。来年度の出場権が得られる、16位以内という数字もはっきりと見えてきた。笑顔でカップを掲げるためにも、最終日も全力プレーを目指す。

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