2011年 マスターズ

【GDO EYE】日本人初の「マスターズ」ローアマ誕生!

2011/04/09 11:16
ショットは完璧とは言えないが、アマチュアとしてただ一人決勝ラウンドへ進出した快挙は凄いの一言(David Cannon/Getty Images)

今年の「マスターズ」には、6人のアマチュアが出場。出場資格には、昨年度の全米アマや全英アマ、全米ミッドアマ、全米パブリックアマなど、アマチュア界のメジャータイトルを手にした世界トップクラスの精鋭たちが集結した。

その中に名を連ねたのが、昨年の「アジアアマチュア選手権」を制した松山英樹。アマチュア勢が大健闘を見せた初日、イーブンパーの31位タイに、松山をはじめ、昨年の全米アマ王者、ピーター・ユーライン、その決勝戦でユーラインに敗れているデビッド・チャンの3人が食い込んだ。翌日の地元紙はアマチュア勢の活躍に大きな紙面を割き、その中には松山の画像も並んでいた。

だが、2日目を終えて松山を除くアマチュアたちが総崩れ。最終的に、松山1人が43位タイで予選突破を果たす結果となった。松山はホールアウト時、予選突破が危ぶまれる状況にあり、半ば諦めモード。報道陣との対応でも予選通過は仮定の話でしかなく、ローアマチュアの話題も「考えていません」とあっさりしたものだった。

だが、図らずもただ1人の予選突破を果たし、この時点で松山のローアマチュアが確定。最終日、優勝者らが出席する表彰式で、シルバーカップを手にする栄誉に授かることになった。当然ながら、日本人初の「マスターズ」ローアマチュアの誕生だ。過去にはセルヒオ・ガルシアトレバー・イメルマンら、そして昨年は、イタリアの新星マッテオ・マナッセロが受賞したことも記憶に新しい。このビッグタイトルが、将来の松山にどのような運命を切り開き、未来へと導くのか。最終日、一世一代の表彰の舞台に立つ松山の姿を見るのが楽しみだ。(編集部:塚田達也)

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