2011年 マスターズ

今年のチャンピオンズディナーはスペイン料理。そのワケは…?

2011/04/07 15:35

7日(木)に開幕する今季のメジャー初戦「マスターズ」。5日(火)には恒例の「チャンピオンズディナー」がオーガスタナショナルGCのクラブハウスで行われた。

過去のマスターズチャンピオンだけが、グリーンジャケットをまとって参加する大会前恒例の夕食会。例年、前年度優勝者がメニューを決めることでも有名で、各選手の好物や、母国の郷土料理などが選ばれるのが慣例となっている。

しかし今年、フィル・ミケルソンの発案でテーブルに並んだのは、ガスパチョに始まりビネグレットソースのグリーンサラダ、シーフードパエリア、マンチェゴチーズとスモークパプリカを添えたテンダーロインステーキ、スペイン風アップルパイといった品々。スペインを思わせる料理ばかりだった。

これはミケルソンが、2008年以降、脳腫瘍と闘い戦列を離れているスペインのセベ・バレステロスを激励する意味で用意したもの。セベは1980年、83年にマスターズを制覇。ミケルソンにとっても小さい頃からのヒーローの一人だった。

ミケルソンは17歳の時に初めて米国PGAツアーの試合に出場した際、セベと練習ラウンドをともにし興奮したことを思い出しながら「彼は僕にとって最高の紳士だ」と話した。「これまでのマスターズチャンピオンみんながセベのことを考えている。彼がここにいてくれたら…と皆が思っていることを彼に知ってもらいたい。だから今夜はスペイン料理を選んだんだ」

セベは大会3日目、9日の土曜日に54歳の誕生日を迎える。その“復活”が世界中から切望されている。

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