2011年 マスターズ

遼が公式会見、海外メディアは寄付の話題に集中

2011/04/05 10:25
09年以来2度目の「マスターズ」公式会見に出席した石川遼。海外メディアからは震災への質問が集中した

今年3度目の「マスターズ」出場となる石川遼が4日(月)、午前11時15分から藤田寛之とともにインコース9ホールの練習ラウンドを行い、その後に初出場の09年以来となる公式会見に臨んだ。

石川は先日、今シーズンの獲得賞金を全額、東北地方太平洋沖地震の被災地へ寄付することを発表したばかり。世界的な賛辞を浴びているさなか、海外メディアからも寄付に関する質問が集中した。

「落ち込んでいる人、下を向いている人、どうしてよいか分からず悩んでいる皆さんに前を向いて欲しい。前進して欲しい。そういう気持で寄付を決めました」と静かに話す石川。震災当時はアメリカにおり、「今ここでゴルフをしていて良いのだろうか」という疑問を抱きながらのプレーが続いたが、「自分自身で1つの決断ができたことで、今はゴルフに100パーセント集中できています。今週から1年間、僕と被災者の方が繋がっているつもりでプレーします」と、支援に基づいた目標を立てたことで迷いも消えた。

この日からオーガスタには大勢のパトロンが来場し、本戦さながらの熱気に包まれた。「今日、これだけたくさんの方に囲まれても緊張しなくなったし、自分の練習ができた。これまでの2回とは明らかに違う」と、オーガスタ特有の雰囲気にも馴染んできた。心身ともに、全力で臨める準備は整いつつある。

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