勇太、4番アイアンを曲げながらも我慢のゴルフ!
米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」の3日目。前日に8番のティグラウンドで日没サスペンデッドを迎えた池田勇太は、6時には練習場に姿を現し、7時のプレー再開に向けて練習を始めた。
7時のプレー再開時、前日まで一緒にラウンドしていた今田竜二が姿を現さなかったため、石川遼との2サムでスタート。8番はパーセーブしたが、9番では2オンに成功しながらも3パットのボギーで通算2オーバーとした。それでも53位タイに入り、日本人選手で唯一決勝ラウンド進出を決めた。
第2ラウンドを7時30分に終えた池田は「初日もそこまで悪い内容ではなく、昨日もあの天候の中では良いプレーだった。2日間で何が悪いというと、上がりのホールが悪かっただけ。それなりのラウンドはできていたと思う。バーディをとってもそのあとボギーが出るかもしれないので、気は抜けない。決勝は思い残すことなく戦うだけ。やりたいようにやる。自分のゴルフとしてはまだまだ」と話し、9時58分には再び10番ティに立った。
同じ組でラウンドするのは、すでに今季2勝を果たし賞金ランキング首位のマーク・ウィルソンとブライアン・デービス。予選の日本人選手だけのラウンドとは異なり、会話もほとんどない集中モードに入ったが、前半はデービスの10番以外バーディを奪えず重苦しい雰囲気となった。
12番パー4、16番パー3とボギーを叩いた池田は、1番パー5で1つ目のバーディを奪う。続く2番はティショットを左に曲げてボールは木の右横に止まった。2打目は木の後ろから打ち、クラブのシャフトを曲げてしまった。使用した4番アイアンは、その後のホールで使わないと判断した池田は、キャディバッグにはしまわず、その後を13本のクラブで戦った。
その後、3番、4番で連続ボギーを叩いた池田は、5番で3ラウンド連続となるバーディを奪取。そして、第2ラウンドを終えて池田が語った鬼門の「上がりホール」9番を迎える。ティショットを右サイドのラフに入れ、2打目はグリーン左手前のフェアウェイ。3打目のアプローチをピン手前5mにつけるが、パーパットが惜しくも決まらずボギーにしてしまう。
「思い残すことなくプレーしたかったが、その通りには出来なかった。ただ、ピンチの場面も何度か凌げたので、良くなる兆しは見えてきた。予選は通ったけれども最下位みたいな位置なので、明日までに調整できることは調整して最終日に挑みたい」とラウンド後に語る池田。3日間、上がりホールでボギーを叩いたこと、そして難度の高い10番以降の9ホールでアンダーパーを出せていないことを悔やみ、最終日に通算5オーバー71位タイからの巻き返しを狙う。