2011年 ファーマーズ・インシュランスオープン

T.ウッズ“自己最悪”の開幕

2011/01/31 13:28
戦前の期待とは裏腹に、自己最悪のシーズン幕開けに終わったタイガー・ウッズ(Donald Miralle/Getty Images)

30日(日)にバッバ・ワトソンの優勝で幕を閉じた米国PGAツアー第4戦「ファーマーズ・インシュランスオープン」。同大会が今季初戦となったタイガー・ウッズは期待に応えられず44位タイでフィニッシュした。

最終日のウッズは首位と8打差の通算4アンダー、24位タイでスタート。1番、2番でいずれも4メートル以内のバーディパットを外すと、4番、7番でボギーをたたいて早くも前半で後退。結局2バーディ、5ボギーの「75」。例年に比べて易しいセッティングだったことをウッズ自身も自覚していたが、結局通算1アンダーの44位。“タイガーチャージ”は見る影もなかった。

「今週は本当にいい感じでスタートできたんだけれど、時間が経つにつれて悪くなってしまった」。プロ転向後、ウッズは2009年の「WGC アクセンチュア・マッチプレー選手権」で2回戦負けを喫した(記録上は17位タイ)のを除き、自身のシーズン初戦でトップ10入りを逃したことはなかった。また、前身の「ビュイックインビテーショナル」と2008年の「全米オープン」を合わせて7度優勝したこのトーレパインズGCで、トップ10入りを逃したことも初めてだった。

新コーチのショーン・フォーリー氏とは昨年から取り組んでいるスイング改造について、毎晩話していたという。だが「いつも練習場ではできているが、コースへ出ると少し違ってしまう」。新しい試みと試合勘とを融合させていくことが今後の課題となりそうだ。

前週、米経済誌ブルームバーグ・ビジネスウィークは今年度版の「スポーツ選手パワーランキング」を発表。米国を活動拠点とするあらゆるスポーツ選手から、競技成績と人気をもとに作られるスター番付で、ウッズはトップから陥落。1位をNFLコルツのペイトン・マニングに、2位をスノーボードのショーン・ホワイトに奪われ、3位に陥落した。

「振り返らずにやるべきことをやる。前に進むだけだ」。

ウッズの次戦は2月10日(木)~13日(日)にUAEのエミレーツGCで行われる欧州男子ツアー「オメガドバイデザートクラシック」となる。

2011年 ファーマーズ・インシュランスオープン