2011年 ファーマーズ・インシュランスオープン

ミケルソンが愛妻の前で好発進!

2011/01/28 13:18
愛妻の前で好プレーを見せたフィル・ミケルソン。西海岸の空気も後押しする(Stephen Dunn/Getty Images)

27日(木)にカリフォルニア州トーレパインズGCで開幕した米国PGAツアー「ファーマーズ・インシュランスオープン」。昨年度のマスターズ王者、フィル・ミケルソンが首位に3打差の5アンダー、5位でスタートした。

前週の欧州男子ツアー「アブダビHSBC選手権」に出場したミケルソンは、米国PGAツアーは今大会が今季初戦。全選手がノースコースとサウスコースに分かれてラウンドした1日目、ビッグ・レフティはより難しいとされるサウスコースを回った。

前半4番でフェアウェイからの第2打をピン左30センチにつけるショットでバーディを先行させると、ショット、パットともに安定。最終18番(パー5)もバーディで締めくくり
7バーディ、2ボギーの「67」をマーク。「いいスタートが切れたときはいつも楽しいね。サウスコースでうまくプレーできた」。ジョン・デーリーらと並んで、サウスコースではこの日のベストスコアをたたき出した。

この日、ロープサイドには“懐かしい”愛妻の姿があった。ここ2年、乳がんで闘病生活を送っているエイミー夫人がギャラリーとともに18ホールを歩いて観戦した。昨年の「ライダーカップ」ではカートに乗って夫を見守っていたが、自分の足で歩いての応援は2009年5月の「ザ・プレーヤーズ」以来だった。

「彼女がここにいてくれたことすごくうれしい。元気そうに見えたし、本当に楽しかった」。ミケルソンの顔がほころんだのは言うまでもない。

前週の欧州ツアー「アブダビHSBC選手権」では37位タイと不本意な成績に終わったが、現地でコーチのブッチ・ハーモン氏の指導を受けたことで、スイングも改善されているという。時差ぼけの影響も無い様子で「自分を育ててくれた試合がたくさんある西海岸でプレーするのは本当にエキサイティングだ」と話す。

前身の「ビュイックインビテーショナル」では1993、2000、2001年大会で優勝。同大会で6度優勝のタイガー・ウッズ同様、トーレパインズGCを知り尽くしている。2日目のノースコースで無難にスコアを伸ばせれば、トーナメントを一気にリードする可能性もある。

2011年 ファーマーズ・インシュランスオープン