2011年 ファーマーズ・インシュランスオープン

ウッズ、万全の調整で今季初戦に挑む

2011/01/27 14:55
万全のシーズンオフを過ごして今季初戦に臨むタイガー・ウッズ( Donald Miralle/Getty Images)

タイガー・ウッズが、27日(木)に開幕する米国PGAツアー第4戦「ファーマーズ・インシュランスオープン」で今季初戦を迎える。会場のカリフォルニア州トーレパインズGCは前身の「ビュイックインビテーショナル」で過去6勝、08年の「全米オープン」で優勝。抜群の相性を誇るコースでの戦いに自信をのぞかせた。

ウッズは開幕前日の26日(水)の公式会見に出席。一昨年はひざの故障のため、昨年は不倫問題の影響で欠場し、3年ぶりの出場となる同大会を前に「こんなにいいオフシーズンを過ごせたことはなかった。試合がすごく楽しみだ」と充実感たっぷりの笑顔を見せた。

これまでウッズのオフは、シーズンを戦い終えてボロボロになった身体面の回復で精いっぱいだった。だが今年は違う。昨年途中から新コーチのショーン・フォーリー氏と取り組んできたスイング改造は当初の予想を上回る早さで仕上がり、手ごたえを感じている。また、昨季は勝負所でのパットが決まらず、プロ転向後初めて未勝利のシーズンを過ごしたが「こんなにパットの練習に時間を費やしたことはなかった。今までは(オフに)何度もスイング改造をしていたから、なかなかショートゲームを練習できなかったけどね。このオフは練習ができているし、昔の感じも戻ってきた」と万全をアピールした。

予選2日間はアンソニー・キム、そして08年「全米オープン」でプレーオフを戦ったロコ・メディエイトと同組のラウンドが決定。この組み合わせについて「ロコとぼくにはここで戦った歴史があるだけではなくて、僕は新人の頃から彼のことを知っているし、僕にとって彼は今も偉大な存在だ。AK(アンソニー・キム)も含めていいペアリングになるだろう」と話した。

昨年のウッズは自らが引き起こした女性問題の影響で、常に雑音の中でのプレーを強いられた。君臨し続けた世界ランキング1位の座はリー・ウェストウッド(イングランド)に明け渡し、今週の頭には2位に浮上したマーティン・カイマー(ドイツ)に代わって3位に後退。欧州勢の活躍に圧倒される米国内で復活への期待は大きい。

ただし騒動以降、ウッズの頭の中でゴルフの優先順位には確かな変化が生じている。「(優先順位の)一番は子供たち。ゴルフはあの一件以来、下がっている」と断言する。

「高いレベルのプレーするためには、気持ちをまっさらにする必要がある。ぼくの生活はいま、前よりもバランスが取れている」。体調や練習量は万全に近い。しかしメンタル面での変化が、スーパースターのプレーに今後どう影響するのか注目したい。

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