2010年 全米プロゴルフ選手権

【GDO EYE】小田孔明「なんで緊張しちゃうんだろ・・・」

2010/08/13 11:38
夕日に向かってティショットを行う小田孔明。明日の巻き返しに期待だ

海外男子メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」に出場している小田孔明が、初日のラウンドを14ホール消化し「やってしまいました・・・」と駐車場に引き上げてきた。朝から霧がコースを覆い、スタート時間が3時間10分遅れた。そのため、12時35分予定の小田は15時45分に変更となった。

「いやー、寝すぎた(笑)」午前スタートの石川遼などがホールアウトするタイミングで1番ティグラウンドに向かう小田は「なんか調子狂いますよね」と、ぼやく。今回の遠征では、コースから車で15分の一軒家を借りている。そのため、この日コースに現れたのは13時過ぎで、それまでは宿泊先でのんびり過ごした。

スタート前に午前中の各選手の様子やグリーンの状態などを話したが「取りあえずなんとかなるでしょ」と、強気に答えているかと思ったが、実はその逆で「また緊張しちゃった」と言う。

スタートの10番で3パットのボギーを叩き、11番では痛恨のトリプルボギー。ティショットを右サイドのバンカーに入れると、ボールがアゴに刺さった状態にもかかわらず、8番アイアンで距離も稼ごうとしてしまった。結果はもう一度アゴに当たりボールは足元に。3打目はサンドウェッジで脱出を図るも、フェアウェイに届かずラフへ。さらに4打目はグリーン左のラフで、5オン3パット。

「今考えると、冷静じゃないですよね。あのホールさえ叩いていなければ・・・」。その後、3バーディ、2ボギーで後半の5番まで終えた小田は、このトリプルボギーさえなければ、イーブンでラウンドしたことになる。「まあ、しょうがないので、明日の残り4ホールで1つ、第2ラウンドで3つへこませますよ」と、気持ちの切り替えは相変わらず早い。

明日のラウンドは7時に6番のティショットからスタートするが、スタートホールと思わなければ緊張もさほどしないはず。そして、第2ラウンドもほとんど休憩なしで8時30分にスタートする予定になっているため、流れに乗ってさえしまえば、小田のペースでガンガン攻めることもできる。今年の全英は2日間で終わってしまったが、今回は4日間活きの良いゴルフを見せてもらいたい。(編集部:本橋英治)

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