2010年 全英オープン

【羽川豊の全英生レポート最終日】結局は1打1打の積み重ね

2010/07/19 04:40

最終日を終えて、世界に20代の良いゴルファーが沢山いるんだという事を改めて感じたね。日本だけでなく、世界で若手がどんどん伸びてきている。普通はメジャーを勝つのに相当プレッシャーがあるんだけど、たとえあれだけセーフティリードしていても、普段通りにプレー出来た精神力、技術力の高さが印象的だった。ウーストハイゼンは、ショットも素晴らしいし、風に強い球が打てる。これから試合経験を積んで余裕が出て来たら、ショットの距離感や方向性が凄く良いから、良いプレーヤーになるね。

これだけ大差がついたのは、何よりも風に負けない強い球が打てること。長いパットも決めていたけど、あれはやっぱりプレッシャーの中でも強気で攻められたということ。距離を合わせに行ったらメジャーでは勝てない。その辺が石川君の後半には無かったなと。

ただ、石川君のショットは非常に良かったね。特にティショットの良さが光っていた。勿体無い部分は相当あるけど、1つ1つ試合を重ねて逞しくなっている。メジャーで予選を通ったのはこれで3回目だけど、4日間やって3日目のゴルフをどうするか。どういう風にスコアを伸ばして行けるが今後の課題だろうね。

日本人選手は、どんな状況でも対応できるようなものを作っていかないといけない。コースがプレーヤーを作るという部分もあるけど、普段から厳しい条件の中でプレーする、弱音を吐かないという部分が求められる。どんなところでも試合をやって、小さいところでも大きいところでも経験することが大事だね。

セントアンドリュースはバーディが出るコースなんだけど、これだけ1日に四季があるような気象条件の中では、雨、風で踏ん張っていかないといけない。最後は我慢強く出来る人、それも悪条件の中で我慢出来る人が勝つということ。最後はストローク差が開いたけど、結局は1打1打の積み重ねが大事ということを改めて感じました。

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