終盤のミスパットはご愛嬌!タイガー納得の全英初日
4度目の全英オープン制覇を目標に、タイガー・ウッズは午前9時9分にスタート。初日、2日目の組み合わせはジャスティン・ローズ(イングランド)とカミロ・ビジェガス(コロンビア)。大会初日の午前中は、風はほとんどなく穏やかなコンディション。途中雨が降ったものの午後2時頃までは静かな状態が続いた。気温は13度から15度、湿度は前夜の雨の影響で高くなっていた。
タイガーはフロントナインで3つのバーディ(2番、7番、9番)を取って3アンダー「33」。バックナインでも12番、13番、14番で3連続バーディを重ね6アンダーとして、黄色いリーダーボードの上位に名前を載せてきた。しかし最難関の17番「ロードホール」でボギーを喫してしまい初日は6バーディ、1ボギーの「67」。9アンダー「63」とロケットスタートを記録したローリー・マキロイ(北アイルランド)とは4打差。
スタートホールで6メートルのバーディパットを左に外してしまったタイガーは、2番で3メートル、7番では7メートル、9番では8メートルのバーディパットを沈めた。348ヤードの12番ではドライバーでグリーンを捕らえてワンオンに成功。2パットバーディで4個目のバーディを記録。13番でもバーディを決めたあと、14番のパー5では2オンに成功。イーグルパットはショートしてしまったがしっかりと3連続、6個目のバーディとした。
難しい17番ではティショットを左のラフに入れてしまいトラブル。幸い深いラフからはボールが少し浮いていて2打目でグリーン前方まで進めることができたが、ピン手前から35メートルからは3回パターを費やしてしまいボギー。チャンスホールとなる18番ではティショットでグリーン手前まで持ってくるが前ホールと同じように3パットを喫してしまいパーでホールアウトとなった。
タイガーは過去セントアンドリュースでの全英オープンは3度経験している。1995年(アマチュア参戦68位)、2000年(優勝)、2005年(優勝)。2000年大会の初日は67(1打差2位)、2005年は66でトップとなっているが今回も初日は5アンダーの67と好スタートとなった。
プレー後のインタビューでタイガーは、初日のプレーを振り返った。「いいゴルフができました。17番、18番での短いパットのミスは残念でした。もう少しで特別な素晴らしいラウンドになるところでした。今日はいい天気でした。風が無くてドーム(球場)の中でプレーしている感じでした。いつも風が吹くコースなので(このようなコンディションは)少し不思議な感じでしたね。積極的に攻めるゴルフが状況でした」。
この試合から使い始めたパターについては「いい転がりでした。いいパットを沈めることができました。グリーンの表面は少し湿っていて遅かったので、このパターは打った瞬間の転がりが速いので、うまく対応できたといえるでしょう」と説明。
「スコアを伸ばす選手が居ましたが、私自身は今日中に追いつくことではなく、自分のプレーに専念して「流れ」を大切にしていこうという思いでした。上がりの2ホールでの短いパットはバックスイングで少しフェースが被ってしまい引っかけてしまいました」と語っていた。
どこにミスをしたらいけないのか、どこからだったらピンに向かって攻める角度が良くなるという開催コースをよく知っているタイガーらしいスマートなゴルフができた。実際には片手でしかフィニッシュをとれないようなミスショットも数回あった。6番や9番でのティショット、16番のセカンドなどは満足いく結果ではなかったが、うまく次のショットに集中してリカバリーができていた。
2日目は第41組午後2時20分にティオフとなるタイガー。大会2日目の午後は、強い南西からの風が予想されている。南西の風だと前半が左からの風になるため注意が必要。うまく7番ホールまでをノーボギーで進むことができれば8番以降にチャンスが広がってくるだろう。
★ラウンドデータ
・スコア:67(33-34)5アンダー
・バーディ:6ホール
・パー:11ホール
・ボギー:1ホール
・パー3:通算イーブンパー
・パー4:通算4アンダー
・パー5:通算1アンダー
・フェアウェイキープ率:87.5%(16ホール中14ホール)
・パーオン率:94.44%(18ホール中17ホール)
・合計パット数:32パット(イーグルトライ2回を含む)