2010年 HP バイロンネルソン選手権

池田勇太、休みなく米ツアー2試合に出場!

2010/05/17 18:30
成田空港で2週間の渡米について抱負を語る池田勇太

国内男子メジャー初戦「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」に、ホストプロであり、ディフェンディングチャンピオンとして出場した池田勇太。通算1アンダーの9位タイで試合を終えた翌日、サングラスに黒いスーツ姿で成田空港に現れた。

男子ツアーは今週試合のない、通称オープンウィーク。各選手独自に次なる戦いに向けた調整を行うのだが、池田は米ツアーに参戦することを選んだ。3月から4月にかけては、3試合のべ4週間の渡米を行ったが、今回は2試合で2週間という日程。まずは今週、テキサス州のTPCフォーシーズンズリゾートで開催される「HP バイロンネルソン選手権」出場に向け、成田からダラスまでの便に乗る。

「最初は昼(成田空港発)の便にしようと思ったけど、夜の便に変更しました。飛行機の中でゆっくり寝たかったので」という池田。20時30分発に搭乗するが、成田には時間の余裕をもって16時過ぎに現れた。

今週のバイロンネルソンは、2002年に丸山茂樹が優勝を果たした大会で、池田もそのことは認識している。「そのときの映像は見たこともない」と興味なさそうにこたえるが、「丸山さんがどんなコースで戦って、優勝したのかは自分で感じてみたい」と、今後米ツアー進出も視野に入れる池田にとっては、ツアーの先輩でもある丸山が勝利したコースを体験し、自分のゴルフがどこまで通用するのかを確認してきたいと言う。

そして翌週には、同じくシカゴにあるコロニアルCCで開催される「クラウンプラザインビテーショナル」にも出場を予定している。最初の試合が主催者側からの推薦で、この試合は世界ランキング50位以内という資格でエントリーしている。

同週には国内ツアー「ダイヤモンドカップゴルフ」が開催されるが、この試合を休んでまで米ツアーに出場することに対し池田は「今年は積極的に海外の試合にも出るのが目標でもありますし、チャンスがあればこうやって米ツアーに挑戦をしていきます」と、考え方はぶれない。

池田は前回の渡米で、米国滞在中には感じなかった時差ぼけが、帰国後にはなかなか解消できず辛い思いをした。2週間の渡米直後には、国内メジャー第2戦「日本ゴルフツアー選手権シティバンクカップ宍戸ヒルズ」に出場する。さらに海外メジャー第2戦「全米オープン」も直後に迫っているため、長距離の移動が続くことになっている。

池田は、「米ツアーでも出るからには優勝するつもりで行ってきますよ。ただ、結果に現れなくても自分の中で納得のいくゴルフはしてきたいですね。言葉では説明できないけど、自分なりの成果というやつです」と、自らに言い聞かせるようにコメントして旅立った。

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