2010年 マスターズ

【GDO EYE】最終日を待つ超豪華なリーダーズボード

2010/04/11 10:45
初のメジャータイトルに王手をかけたL.ウェストウッド。最終日は誰が主役となるのか (Andrew Redington /Getty Images)

「マスターズ」最終日を迎えるに当たって、これだけ役者の揃ったリーダーズボードにはなかなかお目に掛かれないだろう。

通算12アンダーで単独首位に立つリー・ウェストウッド(イングランド)は、昨年の欧州ツアー賞金王。メジャー大会未勝利だが、世界ランクは4位につけ、ここまでの3日間はすべて60台でのラウンド。明日も60台を出すことが出来れば、「マスターズ」史上初めての偉業となる。

1打差で2位につけるのは、この日のヒーロー、フィル・ミケルソン。13番で2オンに成功してイーグルを奪うと、続く14番では141ヤードの第2打をピン左上2mに落とすと、傾斜とバックスピンでボールはするするとカップに向かい、そのままポトリ。「マスターズ」での2連続イーグルは史上3人目の快挙。ミケルソンがグリーンへと上って、カップからボールを拾い上げるまでの数分間、パトロンの大歓声は止むことが無かった。

通算8アンダーで3位タイにつけるのは、4日間同組で回ることとなったタイガー・ウッズチェ・キョンジュ(韓国)の2人。「4日間素晴らしいゴルフが続くことはない。1日は必ず良くない日があるけれど、それでもアンダーパーで回れていれば良い兆候」とウッズ。今大会からは激しいパフォーマンスを控えているウッズだが、生まれ変わったニュータイガーを印象付けるのに、未だかつて成し遂げたことの無い逆転でのメジャー制覇は一番効果的だろう。

他にもフレッド・カプルスイアン・ポールター(イングランド)、アンソニー・キムらがトップ10に顔を出す。開幕前はゴルフ場以外での話題に振り回されてきた「マスターズ」だが、木曜夜に降った雨と共にその空気は綺麗さっぱり洗い流され、芝生の上にすべての視線が注がれている。(編集部:今岡涼太)

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