2026年 マスターズ

マキロイだってマスターズ初日の1番ティは手が震える「何も感じないとしたら…」

2026/04/10 09:46
ロリー・マキロイに王者の風格

◇メジャー第1戦◇マスターズ 初日(9日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7565yd(パー72)

悲願のグリーンジャケットをつかみ、キャリアグランドスラムの偉業を達成しても、ロリー・マキロイ(北アイルランド)にとって「マスターズ」は特別な舞台だ。初日の1番、ティペグを地面にさす手がわずかに震え、ボールをセットするのに手間取ったという。

「シーズン最初のメジャー、マスターズだからね。むしろ全く何も感じていなかったとしたら、それはいい兆候ではないんだ」。シーズン4試合のメジャーでの戦いが本格化するタイミング。自分の中のスイッチが切り替わっていく証としてポジティブに受け止めた。

フェアウェイキープ率36%ながら「67」

ティショットをやや左に曲げた1番は寄せワンでパーを拾い、2番(パー5)でバーディを先行させた。直後の3番は左からのアプローチがピンの反対側まで転がって3パットボギー。7番では右の林に打ち込むなど落ち着きのない序盤のプレーがありながら、あえてスイングを調整しようとはしなかった。

「低くティアップしてフェアウェイキープを優先するようなことはしなかった。こういうコースでは慎重になりすぎてスイングがぎこちなくなりがちなんだけど、『いずれうまくいく』と信じて続けた。その点が少し違っていたかもしれない」。マスターズ制覇によって呪縛を解き放った“副産物”は、そんなところにもあった。

2番を含め、4つのパー5を完全攻略した。8番から2連続バーディを奪い、後半13番からは3連続。締めくくりの15番は大きくスライスする下りの9mを慎重なスピードコントロールで流し込み、こぶしを握った。

5アンダー「67」でサム・バーンズと並ぶ首位発進。史上4人目の大会連覇へ最高のスタートを切った。マスターズの初日で首位に立つのは2011年に続く2度目。最終日に「80」と崩れて優勝を逃し、苦い記憶を刻んだ大会だが、いまのマキロイには拠り所となる成功体験がある。「マスターズで一度優勝すれば、2度目はもっと勝ちやすくなる。本当にそう思う」と力強くうなずいた。(ジョージア州オーガスタ/亀山泰宏)

2026年 マスターズ