【GDO EYE】タイガーの「マスターズ」復帰はメディア対策!?
無期限でPGAツアーへの欠場を表明していたタイガー・ウッズが、4月に開催される「マスターズ」でツアー復帰を果たすことを、自身のホームページ上で表明した。
2月に質疑応答のない記者会見を行ったタイガーは「ツアー復帰に向けた準備を行っている」とコメントしたことから、その時期がいつになるかが話題となっていた。一部メディアでは次週開催される「アーノルド・パーマー インビテーショナル」が濃厚と報道もされていたが、復帰は今季のメジャー第1戦となった。
しかし、この「パーマーの試合で」という動きは実際にあったようだ。タイガーがこの表明の中で「パーマーには電話で試合に出場しないことを告げた」となっているが、パーマーから直々にオファーがあり、検討をした結果、欠場を決めたので、直接電話で伝えたということだ。タイガーの表明後、米国のゴルフ専門チャンネル「ゴルフチャンネル」では、番組内容を急遽変更してこの話題を取り上げ、パーマーに電話出演を取り付けて、ことの真相を追究していた。
タイガーの復帰戦について諸説浮上していたが、メディア内では「マスターズ」が濃厚という意見が多かった。その理由として、パーマーの試合や通常のPGAツアーでは、直前に取材の申請を行っても、許可がおりやすく、ゴルフに関係なく芸能系の媒体社の取材が殺到することも予想される。
その点、マスターズの場合は今年の申請も1月には終了しているので、今からの追加申請は受け付けない。さらに、マスターズはゴルフトーナメントでも特殊な位置づけになっていて、ゴルフメディアといっても、マスターズ委員会が認めた媒体にしか取材を許さないのだ。
2月の会見時のように、今回の騒動には極力ふれない、ゴルフに特化した質問が飛び交うであろう「マスターズ」を復帰戦に選んだのは、タイガーのメディア対策から決まったのではないだろうか。(編集部:本橋英治)