米国男子ツアー

ザ・ツアー選手権事前インタビュー/4週間ぶり、タイガーの心境は!?

2004/11/04 09:00

終わりよければ全てよし・・・そう自分に言い聞かせるように、タイガー・ウッズが今週の「ザ・ツアー選手権」でツアー復帰する。今季は世界1位の座から降ろされてみれば、「WGC アメリカンエキスプレス選手権」では痛々しい表情で左肩負傷をおしてプレーした。更には、エリンさんとの船上ウェディングなど公私に渡り何かと話題を与えてくれた。ビジェイ・シンの活躍でコース上での存在感は影を潜めた感もあるが、それでもタイガーはタイガー。人気は相変わらずツアートップ。練習ラウンドから集まった地元ファンのサイン攻めにも嫌な顔をせず対応し、リフレッシュしたタイガーの「復帰戦」がいよいよ始まる。

今季は「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」制覇のみと、ストロークプレーでの優勝は1年以上遠ざかっている。最終戦を前に、タイガーに今の心境を聞いてみた。

-左肩を負傷した「アメリカンエキスプレス選手権」から4週間以上経っているけど、それだけケガがひどかったのですか?

タイガー・ウッズ
「あばらに違和感があった。休養が必要だった。『アメリカンエキスプレス選手権』をどうやって乗り越えたのか自分でも不思議だよ。それから痛みが癒えるのに2週間かかった。あんなケガの痛みは未だかつて経験がない。目が覚めたよ。癒えるのに時間がかかったし、その間スイングをするのさえ苦しかった」

-これだけ休んでいたらもう戻ってきたくなくなったのでは?

タイガー・ウッズ
「本当に出場しようか、何度も迷った。競争に飢えていた。今までとはその気持ちは変わらない。別にあなたたち(記者団)を恋しく思ったことはなかったけど(笑)、でもこうやって他の選手達と競い合うのが好きなんだ。これが俺の情熱なんだ。だから今週は楽しみだよ。4週間も離れていたから」

-ピークの出来はいつ戻りそうですか?

タイガー・ウッズ
「全てがまとまり始めたと思った時、あの『アメリカンエキスプレス選手権』でのケガに襲われた。会場に着くまでの練習は絶好調だった。でもあれだけの痛みの中でプレーし続けて9位の結果だったから、復帰するチャンスはあると思った。しかも(ウェディングで)バカンス中は、ゴルフのことを考えていた。スイングの何がおかしいショットを生むのか、そしてそれを修正するためには何をすべきなのかリストにしていたくらいだ」

-不在の間、ビジェイ・シンは更に1勝して世界No.1の座に相応しいプレーをしていますけど・・・。

タイガー・ウッズ
「彼はすごい1年を送っているよ。信じられないようなシーズンだよ。長い間パッティングで苦しんで、色んなパターを試して、今季半ばでパターを変えてあの成績を残せるのは、彼の努力の証だね

「彼は出場回数も多い。あの集中力を持続でき、更にあれだけ練習ができるのは立派なことだと思う。俺なんて月曜日は絶対に何もしないし、火曜日もほとんど練習はしない。それでやっとその週に向けて頑張ろうと思えるけど、彼はその間ずっと練習している」

-ウェディングを終えて、リフレッシュできたのでは?

タイガー・ウッズ
「自分たちだけの時間でダイビングなどをして楽しんで、そして試合から少し離れてみることなど、今までもあまりできることではなかった。しばしの間全てを停止させるのは良かったと思う。これは何度も言ってることだけど、結婚したからってお互いの関係が変わるという訳ではない。周りの人の見る目は変わるかもしれないけど、エリンも俺もお互いに対する気持ちは全く変わってない。彼女に対する気持ちは長い間持ちつづけているし、何もそれを変えることはない」