米国男子ツアー

米国帰りの石川遼「やはり飛距離が欲しい!」

2010/02/22 20:55
2010年最初の米国遠征から戻った石川遼

米ツアー3連戦を終えた石川遼が、22日(月)に帰国。成田空港で記者会見を行った。昨年も挑戦して予選落ちに終わっていた「ノーザントラストオープン」では32位タイ。そして初挑戦となった「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」、「WGC アクセンチュアマッチプレー選手権」の3試合を振り返った。

「ノーザンでは32位に入れましたし、マッチプレーでも3回戦まで進めたので、自分としては十分だと思っています。昨年と比べると、日本以外の試合でも自分のゴルフができるようになってきました」と語る。昨年秋に出場した「プレジデンツカップ」や、今年1月の「ザ・ロイヤルトロフィ」で感じた自身の成長を、今回の遠征で確信した。

その反面、次なる課題も明確となった。「今回も多くのトッププロの方々とラウンドさせていただきました。その中でも、ノーザントラストオープンでアーニー・エルスとラウンドした時に、ドライバーで30ヤード近く置いていかれたんです。ドライバーで30ヤード違うということは、次の番手は2つか3つは違ってくるんです。そうなると高い弾道でボールを止めることも出来ないし、全てが違うゲームプランになってしまうんです」。

石川は、報道陣にその苦しみを『分かってくれますよね』とでも言いたげな真剣な眼差しで説明してくれた。3月には再び米ツアーへの挑戦が待っている。それまでの数週間、スキー合宿での体力強化を目指す予定だったが、ドライバー重視の練習に切り替えるかもしれないと言う。「飛距離は伸ばしたいけど、いきなり伸びるわけではなくて1メートルずつしか伸ばせないと思うので、とにかく練習をします」。次なる戦い、そして4月の「マスターズ」に向けて世界の強豪と互角に戦う準備を進める。