米国男子ツアー

スタドラー親子が史上2度目となる親子同日優勝達成!

2004/06/28 09:00

スタドラー親子偉業を成し遂げた!父クレイグ・スタドラーはチャンピオンズツアー「バンク・オブ・アメリカ選手権」で、一方の息子ケビンはスポンサー招待出場したネーションワイドツアー「レイクエリー・チャリティ・クラシック」で、史上2度目となる親子での同日大会優勝を果たした。1999年にデビッド・デュバルが「プレイヤーズ・チャンピオンシップ」を、父ボブがシニアサーキットの「エメラルド・コースト・クラシック」を優勝して以来の快挙だ。

クレイグは首位に4打差で最終日をスタート。首位スタートのトム・パーツァーに1打差にまで迫る勢いを出だしから見せ終盤までトップ争いに残っていた。一方、ネーションワイドツアーでは、ケビンが10アンダーで単独首位。しかし17番で3メートルのパーパットがわずかにショートしてしまいボギー。首位タイに落ちてしまった。

その頃、父クレイグは13番パー3でバーディを決めて単独首位に。なんと試合中、常に息子の試合状況を聞きながらプレーしていたという。ケビンは最終18番で優勝をかけたバーディパットがあったものの、カップ縁に触れながらも入らず。ケビンは三つ巴のプレイオフに突入した。クレイグは15番パー4でバーディを沈め、2位以下に3打差と快調に進めていた。

息子の勝負が一向に決まらない中、クレイグは18番をバーディで締めくくり一足お先に優勝を決めた。しかし、自分の優勝など二の次といった様子ですぐさまPGAツアーのスコアリング管理の部屋に走ったクレイグ。彼が見たのはプレイオフ4ホール目で優勝をかけたバーディパットを打つ息子の姿。しかし、わずかにショートしてしまいクレイグが落胆して見ていると、対するババ・ワトソンもなんとパットミス。その瞬間、親子同士優勝が決まった。

ケビン・スタドラー
「信じられないよ。嬉しいよ。スポンサー招待の僕が勝てるなんてすごいことだね。なんだか実感がわかないよ」

クレイグ・スタドラー
「正直をいうと自分の試合はどうでも良くて、あまり考えないでプレーしていたんだ。ひたすら息子が頑張ってくれることを願っていた」