米国男子ツアー

緊張、不安、恐怖で迎える復帰戦、デュバル記者会見

2004/06/17 09:00

全米男子ツアーでは8ヶ月前の「ラスベガス招待」以来、試合から遠ざかっていたデビッド・デュバル(11月のフェニックス・オープン参戦が公式試合としては最後)。先週の土曜日に急遽「全米オープン」を復帰戦にすると発表したデュバル。8ヶ月前と違うのは愛する妻スージーさんと3人の子供に囲まれていること。

デビッド・デュバル
「記者の皆さんの前にこうして座っている間も、すごく緊張しています。今週の参戦に不安もあります。8ヶ月ぶりのトーナメントゴルフに恐怖心さえあります。でも見回すと多くの方々がお帰りと歓迎してくれます。それがありがたくて。今回の参戦目的は楽しんでプレーすることです。再びトーナメント会場に身をおいて楽しみたいのです。先週のビュイックに参戦しなかったのは出たくなかったからです。最近は週に4~5日プレーしていますが、練習を積んでるわけではありません」

99年、デュバルは「ボブ・ホープ」で59をマークし、「全英オープン」優勝を果たすなど世界ランキング1位の座についた。しかしゴルフ界の頂点にたったのにも関わらず、デュバルはその後自分を見失ってしまった。自分のゴルフに不安を覚え、プライベートでも婚約が破棄になるなど、精神的に追い詰められてしまった。しかし、やっと精神的に支えてくれる家族を得た。

デビッド・デュバル
「いま夫になる努力、父親になる努力、そして再び息子となる努力をしているんだ。デンバーで家族と過ごしていて、やっと自分にとっての居場所を見付けたんだ」

練習ラウンドでのデュバルは明らかに苦戦していたが表情は明るかった。多くの選手やギャラリーからの歓迎を受けて居心地が良さそうだった。一時彼をバッシングした記者団に対しても温かく接するデュバルがいた。自分からもそして誰からもプレッシャーをかけられない、ゴルフを楽しんでいるデュバルがツアーに復帰した。