米国男子ツアー

選手とコーチの微妙な関係

2004/04/06 09:00

試合会場で選手の周囲をウロウロしているキャディ以外の人物。それがコーチ。スウィング調整から、精神的な助言、そして友人としての支えなど、コーチと選手の関係は深い。

リッチ・ビーム
「ビジネス界でいうコンサルタントだよ。あーしろ、こーしろって言うだけ。やるのはこっち」

スチュアート・シンク
「昔はコーチを持たなかったんだ。自己流ってやつだ。でも実際にコーチをつけてみると、客観的に見てくれている目があることがいかに大事かわかったよ。2週間前、一ヶ月前、一年前のスウィングとすべてしっかり見比べてくれる目だ。自分でやっていたら気がつかないちょっとした変化を見逃さないんだ」

問題は自分にあったコーチを見つけられるかという点。医者や弁護士を選ぶようなものだ。また自分がコーチにあわせるのではなく、コーチが自分にあった指導をしてくれることが大事。

リッチ・ビーム
「自分にあったコーチを探すのが大切だね。選手の個性を活かしてくれるようなコーチじゃなきゃだめだ」

もちろん中にはコーチはいらないと考える選手も多い。そのひとりがタイガー・ウッズだ。すでに今季はWGCでの優勝を挙げてるタイガーだが、ここ8ラウンド中5ラウンドがオーバーパーという結果。

リッチ・ビーム
「タイガーがブッチ・ハーモンに会いにいくのは良い事だと思うけどね。別にみっちり見てもらうのではなく、ちょっとしたアドバイスをもらうのは大事。それにタイガーをあそこまで高めたのはブッチなんだしね。ただ僕らとしては、タイガーがブッチに助けを求めてくれない方が助かるよ。タイガーが苦戦してくれていた方が優勝するチャンスが増えるから」