2024年 フェデックスセントジュード選手権

前年王者が第2戦に進めないかも プレーオフシリーズで“しびれる”選手

2024/08/17 11:08
PO第2戦進出が危ぶまれる昨季年間王者ビクトル・ホブラン(James Gilbert/PGA TOUR via Getty Images)

◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 2日目(16日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7243yd(パー70)

松山英樹は1年前、同じメンフィスのプレーオフ初戦で16位に入り、ポイントランク上位50位までの選手による第2戦「BMW選手権」出場を決めた。大会前に進出圏外の57位だったランクを47位に押し上げての滑り込み。ことし、ティオフ前に同じ57位にいたのが昨季年間王者のビクトル・ホブラン(ノルウェー)だ。

ホブランはプレーオフシリーズの2勝を含む3勝を挙げた昨年から一転、今季は未勝利で最高位は5月「全米プロ」の3位。これが唯一のトップ10入りで、他のメジャーは3大会とも予選落ちを喫するなど低迷した。勝負の今週、この2日目に「63」をマークして7位タイ、暫定ランクは43位に急浮上したが、シーズンを終わらせないためにはこのまま、限りなくトップ10に近い最終順位が必要になる。

ツアー13勝のジョーダン・スピースはより厳しい立場(Mike Mulholland/Getty Images)

昨季に続いてタイトルがないツアー13勝のジョーダン・スピースの状況はさらに悪い。ポイントランクは64位。1月の開幕戦「ザ・セントリー」を3位で終え、上々の滑り出しを切ったと思いきや手首の状態が思わしくなく、前週の「ウィンダム選手権」でシーズン7回目の予選落ちを経験した。

1月の「ザ・アメリカンエキスプレス」で、PGAツアー33年ぶりのアマチュア優勝を飾った20歳のニック・ダンラップはランキング67位。同大会の勝利ではポイントを得られず、7月に通算2勝目(プロ初勝利)を飾った「バラクーダ選手権」はメジャー最終戦「全英オープン」との同週開催で、ポイントが通常より低い300ptだった。

第2戦進出者には、賞金および設定ポイントが高い翌年のシグニチャーイベント(昇格大会)8試合の出場権が付与されるため、“トップ50入り”の価値は制度が変更された昨年から著しく増した。ランク46位のアダム・スコット(オーストラリア)、49位のウィル・ザラトリスといった圏内の名手も気を抜けない。(テネシー州メンフィス/桂川洋一)

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