2024年 パリ五輪

裁判で逆転パリ五輪切符のはずが… IOCの出場却下に激怒「すべて欺まんだ!」

2024/07/10 07:35
パリ五輪に出るために裁判までしたのに※写真は「KLMオープン](Octavio Passos/Getty Images)

国際ゴルフ連盟(IGF)は9日、ユースト・ラウテン(オランダ)の8月「パリ五輪」(8月1日~/ル・ゴルフナショナル)出場を国際オリンピック委員会(IOC)が却下したと発表した。

欧州ツアー6勝を誇る38歳のラウテンは世界ランキング(WR)に基づく五輪ランキング(OR)で60人の出場権が決まる6月17日時点においてWR147位、OR40位に入って出場資格を満たしていた。

しかし、米ゴルフダイジェストによると、オランダのオリンピック委員会(NOC)、スポーツ連盟(NSF)は独自に定める“トップ8に入れる可能性がある選手を派遣する”という基準を満たさないとして、ラウテンの出場を拒否。この決定にラウテンが裁判を起こし、オランダの裁判所が2日に「出場できる」との判決を下していた。

IGFによると、最初にNOCとNSFからのエントリー通知を受け取った時点で“欠場”扱いだったラウテンの分の出場枠は次の有資格者に繰り下がっている。ラウテンの訴えに関与していなかったIGFも、裁判を受け“特例”として出場枠を「61」に増やす救済措置を求めたが、IOCが認めなかったという。

ラウテンはインスタグラムでオリンピックシンボルに大きく「×」印をつけた画像を投稿。「IOCにはオランダの法律が適用されず、NOCとNSFが早々に放棄したために私の出場権は誰かに渡ってしまった。いまとなっては、それを返そうともしてくれない!IOCからはフェアプレー精神もリスペクトも感じない。オリンピックの根幹が、インテグリティ(高潔)、フェアプレー、リスペクトだと言うなら、それらはすべて欺まんだ!」と怒りをぶちまけた。

裁判でパリ五輪出場を勝ち取ったユースト・ラウテン(写真は23日終了のKLMオープン、Octavio Passos/Getty Images)

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