池2発で痛恨“+4” 中島啓太「粘り強く戦えても、予選落ちは予選落ち」
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 2日目(17日)◇バルハラGC(ケンタッキー州)◇7609yd(パー71)
後半アウトのプレーに入った時、中島啓太は自らの想定カットラインである通算1アンダーに1打届いていない状況だった。6番のボギーで2ストロークの挽回が必要となって迎えた7番(パー5)で池に2度つかまり、クアドラプルボギーの「9」をたたいた。
予選通過へアグレッシブに、ともすれば無理をした結果ではないという。「ずっと冷静にプレーできていました」と言った上で、「『4(バーディ)』を獲るために、まずフェアウェイに打ちたかったティショットをミスしてしまった。3打目もミス。悔しいです」。悔やまれるのは、スコアを落としたホールに限らない。2オンに成功した折り返しの18番(パー5)は、イーグルトライからの3パットでパーどまり。「いま思い返せば、もったいない」と首を振った。
通算4オーバー。キャリア5度目のメジャーで初の予選通過はならなかった。2日目にスコアを落とす展開は過去4試合と重なっても、ショートサイドのバンカーからピンチを回避し、際どいパーパットも数多く決めた。
「過去のメジャーよりも粘り強く戦えた」。かすかに手応えをにじませたかと思いきや、日本で賞金王となり、DPワールドツアー(欧州ツアー)で初優勝も経験した23歳はシビアに結果を受け止める。「予選落ちは予選落ちで、それ以外の何物でもない。また練習します」。2日目のフェアウェイキープ率は42.86%(6/14)と苦しみ、ティショットの精度という課題も突き付けられた。
現在78位の世界ランキングをメジャーで上げることはかなわなかった。大会直前6月10日付けのランキングで60位に入らなければならない「全米オープン」(ノースカロライナ州パインハーストリゾート&CC パインハースト No.2)切符へ、残されたチャンスは少ない。30日開幕の「ヨーロピアンオープン」(ドイツ・グリーンイーグルGC)から主戦場の欧州に復帰。残るメジャーや8月「パリ五輪」、さらには来季PGAツアー出場権を目指す戦いに臨む。