流れをつかんだ10mバーディパット 久常涼は「65」
◇米国男子◇ザ・CJカップ バイロン・ネルソン 2日目(3日)◇TPCクレイグランチ(テキサス州)◇7414yd(パー71)
日没サスペンデッドで持ち越した第1ラウンドが終わり、第2ラウンドが始まる前に引かれたカットラインは3アンダー。1アンダー96位にいた久常涼は「(通算)-5でギリギリ通れるかな」と思いながら午後2時1分に10番からティオフした。
出遅れた第1ラウンドを終えて心がけたのは、「初日は出だしでつまずいた。きょうはそれをしないように」とボギーが連発した序盤からのダッシュ。10番で10m弱を沈めてバーディ発進できたのは気持ちを楽にした。
「今週のグリーンの雰囲気は自分に合っているような気はしていて。スタートからいいバーディが獲れたのもだけど、やっぱりああいう長い距離が入ってくれると『流れあるかな』と思える。良い感じにプレーができてよかった」。15番(パー3)でボギーにしたが、客席のスタンドが後ろ、左右を囲む17番(パー3)では16m近いロングパットを沈めて観客を喜ばせた。
次の18番(パー5)もバーディを奪って2アンダーで折り返すと、3番から3連続バーディと怒涛の巻き返しを図った。「(カットラインが通算)5アンダーだと思っていたけど、6になるのがこのツアー。そこでしっかり伸ばしきれたのは良かった」。7番(パー3)のグリーン脇にある電光掲示板を見て、カットラインが予想よりも1打上にあることに気付いたという。
最終9番(パー5)はセカンドショットをグリーン近くまで運び、傾斜をうまく使って寄せてバーディ締め。終わってみれば7バーディ、1ボギーの「65」にスコアをまとめてボーダーラインより1打上の通算7アンダー36位。決勝進出を決めた。
「しっかり休んで今週来たので、とりあえず予選通って良かった。あしたも同じように、しっかり伸ばしていければ。落ち着いて、冷静にプレーしていければ」と残り2日間に臨む。(テキサス州ダラス/石井操)