松山英樹が単独トップの9勝目 アジア出身PGAツアー優勝者
◇米国男子◇ザ・ジェネシス招待 最終日(18日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)
松山英樹が最終日の6打差逆転に成功し、2022年「ソニーオープンinハワイ」以来の優勝を飾った。2014年「ザ・メモリアルトーナメント」での初勝利から米ツアー(PGAツアー)通算9勝目は、8勝で並んでいたチェ・キョンジュ(韓国)を上回りアジア国籍の選手として最多となった。これまでのアジア選手のPGAツアー優勝者を振り返った。
<9勝>松山英樹
PGAツアー本格参戦初年度の2014年、22歳にして初タイトルを獲得した。2016―17年シーズンに世界選手権シリーズ(WGC)2勝を含む3勝をマーク。2021年「マスターズ」でアジア勢2人目のメジャーチャンピオンになった。
2014年「ザ・メモリアルトーナメント」
2016年「WMフェニックスオープン」、「WGC HSBCチャンピオンズ」
2017年「WMフェニックスオープン」、「WGC ブリヂストン招待」
2021年「マスターズ」、「ZOZOチャンピオンシップ」
2022年「ソニーオープンinハワイ」
2024年「ジェネシス招待」
<8勝>チェ・キョンジュ(韓国)
日本ツアーで2勝を挙げた“KJ”は2000年に初の韓国人ツアーメンバーとして参戦。2002年「コンパッククラシック」で初優勝を飾った。08年には世界ランキングで最高の5位に。11年に“第5のメジャー”「ザ・プレーヤーズ選手権」を制した。
2002年「コンパッククラシック」、「タンパベイクラシック」
2005年「クライスラークラシック」
2006年「クライスラー選手権」
2007年「ザ・メモリアルトーナメント」、「AT&Tナショナル」
2008年「ソニーオープンinハワイ」
2011年「プレーヤーズ選手権」
<4勝>キム・シウー(韓国)
2012年のPGAツアー最終予選会を史上最年少の17歳5カ月6日で通過したキムは、年齢制限のため下部ツアーを経て16年のレギュラーシーズン最終戦で初優勝。2勝目が“第5のメジャー”で、「プレーヤーズ選手権」の最年少優勝記録(21歳)を保持している。
2016年「ウィンダム選手権」
2017年「プレーヤーズ選手権」
2021年「ザ・アメリカンエキスプレス」
2023年「ソニーオープンinハワイ」
<3勝>丸山茂樹(日本)、トム・キム(韓国)
2001年「グレーター・ミルウォーキーオープン」でアジア勢3人目の優勝者となった丸山はPGAツアーに9年在籍。トム・キムは20歳で2勝を挙げたウッズ以来の選手となり、23年には「シュライナーズ・チルドレンオープン」で連覇を飾った。
丸山茂樹/2001年「グレーター・ミルウォーキーオープン」、2002年「ベライゾン バイロン・ネルソンクラシック」、2003年「クライスラークラシック」
トム・キム/2022年「ウィンダム選手権」、22&23年「シュライナーズ・チルドレンオープン」
<2勝>Y.E.ヤン、ベ・サンムン、イム・ソンジェ、イ・キョンフン(いずれも韓国)
ヤンは2009年「全米プロ」でタイガー・ウッズを破り、アジア初のメジャー王者に。ベは2011年に日本ツアーで賞金王に輝いてから米ツアー参戦した。2019年に新人王に輝いたイムは翌年「ザ・ホンダクラシック」で待望の初勝利。イは「AT&Tバイロン・ネルソン」を2022年まで2連覇した。
Y.E.ヤン/2009年「ザ・ホンダクラシック」、「全米プロゴルフ選手権」
ベ・サンムン/2013年「HPバイロン・ネルソン選手権」、14年「フライズトットコムオープン」
イム・ソンジェ/2020年「ザ・ホンダクラシック」、21年「シュライナーズチルドレンズオープン」
イ・キョンフン/2021、22年「AT&Tバイロン・ネルソン」
<1勝>青木功、今田竜二、小平智(いずれも日本)ら8人
1983年「ハワイアンオープン」で青木がアジア勢の扉を開いた。中学から米国育ちの今田は2008年「AT&Tクラシック」で初タイトル。小平智はスポット参戦した18年「RBCヘリテージ」でキム・シウーをプレーオフの末に破った。
青木功(日本)/1983年「ハワイアンオープン」
T.C.チェン(台湾)/1987年「ロサンゼルスオープン」
今田竜二(日本)/2008年「AT&Tクラシック」
アージュン・アトワル(インド)/2010年「ウィンダム選手権」
ノ・スンヨル(韓国)/2014年「チューリッヒクラシック」
小平智(日本)/2018年「RBCヘリテージ」
C.T.パン(台湾)/2018年「RBCヘリテージ」
カン・スン(韓国)/2019年「AT&Tバイロン・ネルソン」