小平智は1打届かず「本当に悔しい」 来季は米下部ツアーへ
◇米国男子◇Qスクール ファイナルステージ(最終予選会) 最終日(18日)◇TPCソーグラス ダイズバレーC (6850yd)、ソーグラスCC(7054yd、いずれもパー70)
「あと1打というのは本当に悔しいですけど、これが実力なので」。13位から出た小平智はダイズバレーCで「67」と伸ばし、通算7アンダーの単独6位で72ホールの戦いを終了。来季PGAツアーの出場権が得られる5位タイまでに、あと1ストローク届かなかった。
小平は前半アウトで4バーディ(1ボギー)を奪い、通過ラインに接近して折り返した。15番のバーディで一時は圏内に入ったが、終盤の争いで再びはじき出された。上位がスコアを落とせば5位に並ぶ可能性を残したものの、朗報は届かなかった。
小平には下部コーンフェリーツアーの限定的な出場権が与えられ、来季は最初の12試合に出場できる見込み。シーズンは1月14日からのバハマ2連戦で始まり、シーズン序盤はパナマ、コロンビアと中南米を巡る。「コーンフェリー開幕のバハマから3連戦は出たい」と、来年は米下部ツアーで初戦を迎える考えだ。
12試合の出場後はリシャッフル(ポイントランキングに応じた出場優先順位の組み換え)で以降の出場権をつなぎ、ポイントランク上位30人が権利を得る翌シーズンのPGAツアー昇格が目標となる。
また、昨季フェデックスカップランキング185位の小平は、ランク200位までに付与されるDPワールドツアー(欧州ツアー)の限定的な出場資格も行使する考え。「ヨーロッパも考えています。まずはコーンフェリーの最初の方に出て、ヨーロッパはその後にも出られるので」とプランを掲げた。
6年間にわたりプレーしてきたPGAツアーから離れる結果となったが、10月の日本開催「ZOZOチャンピオンシップ」(12位)から好調を自覚。悔しい結果に終わった今週のプレーも「あと一歩のところまで行けたのは自信になった」と振り返り、上を向ける材料はある。
「(PGAツアーで)もう1勝したいし、(フェデックスカップランク)125位以内のシードも獲りたい。その目標に向かって、気持ちが折れない限りはやっていきたい」。再び主戦場に戻ることをモチベーションに、下部ツアーからはい上がる。