小平智は76位から巻き返し誓う 繰り上がりは「期待していない」
◇米国男子◇Qスクール ファイナルステージ(最終予選会) 初日(14日)◇TPCソーグラス(フロリダ州)◇ダイズバレーC (6850yd、パー70)、ソーグラスCC(7054yd、パー70)
5位タイまでに来季PGAツアー出場権が付与される最終予選会が始まり、小平智は3バーディ、5ボギーの「72」でプレー。4日間72ホールの戦いを、首位に7打差の2オーバー76位でスタートした。
11月中旬に終了した今季フェデックスカップ・フォール(秋シリーズ)のランキングは153位。125位までのフルシード、出場が限定される150位までの“準シード”に届かず、165人が参加する最終予選会へ乗り込んだ。
競技は2コースを使用し、4日間で各コースを2回ずつプレーするフォーマット。初日はダイズバレーCよりも強風が吹いたとされるソーグラスCCを回り、「(風の)影響はありました。すごかった。練習ラウンドも含めて一番強かったんじゃないですか」とスコアメイクに苦しんだ。
前半アウトをイーブンパーでターン。15番(パー3)を3パットとした直後の16番でバーディを奪い返し、再びイーブンに戻したものの、終盤の難関が小平に立ちはだかる。「上がり2ホールのティショットが打ちづらくて。両方とも右の、あまり良くないところに行ってしまった」と、2連続ボギーでの締めくくりを悔やんだ。
今週の戦いを前に、小平を取り巻く状況に少し変化があった。LIVゴルフに移籍したフェデックスカップランク18位のジョン・ラーム(スペイン)に出場停止処分が科されたことに伴い、小平のランクは1つ繰り上がって152位に。もし年末までに同じケースであと2人が抜ければ、今季と同じ150位までの限定的な出場権が降りてくることになる。
「そこはあまり期待していないです。まずはここ(予選会)で5位以内に入ることを目標にして、がんがんバーディを獲っていきたい」。目の前の一戦だけに集中し、来季で7年目となる主戦場の出場権を自らの力でつかみとる。