2023年 BMW選手権

ハワイの大規模火災に心を痛める選手たち モリカワはプレー通じて寄付

2023/08/17 09:27
特別な思いを胸にプレーオフシリーズを戦うコリン・モリカワ(Stacy Revere/Getty Images)

◇米国男子プレーオフ第2戦◇BMW選手権 事前(16日)◇オリンピアフィールズCC(イリノイ州)◇7366yd(パー70)

「ハワイでプレーすることになったら、試合を通じて役に立ちたい」。フェデックスカップランキング1位につけるジョン・ラーム(スペイン)が、米国ハワイ州のマウイ島で8日未明に発生した大規模な森林火災による甚大な被害について会見の場で言及した。

ラームは今年1月にマウイ島の北西部に位置するカパルアで行われた「セントリートーナメントofチャンピオンズ」で優勝。2024年は連覇をかけて当地を再訪する見込みだが、今回の火災により多くの死傷者が出るなど被害が拡大している状況にある。「ハワイで起こったことは本当に悲しむべきこと。被害に遭った方々には心からお悔やみを申し上げる」と追悼の意を示した。

マウイに縁の深い選手の心痛は、さらに計り知れない。前週のプレーオフ初戦「フェデックスセントジュード選手権」の会場では、コリン・モリカワがプレーオフシリーズ期間中に1バーディにつき1000ドルを被災者に寄付することを表明。モリカワは米カリフォルニア州ロサンゼルスの出身だが、祖父母がマウイ島のラハイナで生まれ、同地でレストランを経営している背景を持つ。

「ラハイナは子どものころから訪れている特別な場所。本当に胸が張り裂けそうだ。毎年カパルアに行くことを楽しみにしているし、できればスポンサーや知人にも協力を頼みたい」。モリカワは自身のSNSを通じて、13位で終えた前週のスコアに伴う寄付金が1万7000ドルに達したことを報告。今週も引き続き寄付への取り組みを行い、一打一打に第二の故郷への思いを込める。

PGAツアーの開幕は来季より秋から年始に変更され、「セントリートーナメント―」は2024年シーズンの初戦として来年1月4日から開催予定。今季のフェデックスカップランク50位以内の選手らが出場する。(イリノイ州オリンピアフィールズ/谷口愛純)

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