2023年 全英オープン

40年間で負けなしの記録 170センチのハーマンが5打差で全英ターン

2023/07/22 14:39
メジャー初優勝へ。5打差独走で大会を折り返したブライアン・ハーマン

◇メジャー最終戦◇全英オープン 2日目(21日)◇ロイヤルリバプール(イングランド)◇7383yd(パー71)

風速10m以上の突風もお構いなし。36歳のブライアン・ハーマンが異次元のゴルフを展開した。序盤の2番から4連続バーディを奪って初日終了時の4位から抜け出し、淡々とパーを重ねた。締めくくりは圧巻。最終18番(パー5)、残り241ydから2オンに成功し、5mのイーグルパットを沈めた。

初日の平均スコア「73.25」を上回る「73.50」というコンディションで、ボギーなしの「65」。通算10アンダーにスコアを伸ばし、単独首位に立った。しかも後続のトミー・フリートウッド(イングランド)には5打差をつけており、早くも楽勝ムードが漂いかねない。

ラウンドを通してパットが冴えわたった

36ホールを終えて5打リードという数字がいかに大きいか。直近では2022年の「マスターズ」でのスコッティ・シェフラーを含め、ここ40年で5打差以上をつけてメジャーを折り返した選手は8人。全員が優勝した。

スコアへのパット貢献度を示すストロークゲインドパッティングは「+8.40」で全体トップ。「2日間、パターがアツい。週末までこのまま行きたいね。まだ36ホール残っている。少し休んであしたに備えたい」。身長170㎝の小さなレフティはPGAツアー通算2勝。2017年「ウェルズファーゴ選手権」以来のタイトルが英国で手の届くところにある。

貯金を生かして週末に逃げ切りを図る

不吉なデータを挙げるとすれば、ハーマン自身がPGAツアーの大会で、首位で決勝ラウンドを迎えたのはこれまで5回あるが、その全てで負けている。(イングランド・ホイレイク/桂川洋一)

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