松山英樹は「苦しい」予選ラウンド 好スタートもパッティング崩れる
◇メジャー第3戦◇全米オープン 2日目(16日)◇ロサンゼルスCC(カリフォルニア州)◇7423yd(パー70)
2オーバー82位から出た松山英樹は5バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「69」で回り、通算1オーバー39位で決勝ラウンドに駒を進めた。午前の出だし10番、グリーン奥カラーから下りのラインを決めて観衆を沸かせ、幸先良いバーディスタートを切った。12番はピン左奥から5m半を沈めてバーディにして前日の“借金”を早々に帳消しにした。
上位を目指しギアを上げたいところで、改善されたと思ったパッティングのミスが出た。「14、15番あたりから出てきて、苦しかった。ラインは読めているけど、傾斜とかそれ以前の問題」。わずかにカップ横に外れるボール。何度もアドレスしては素振りをしてパターのストロークを確認するが、17番では1.5mほどのパーパットを外してボギーを喫した。
後半に入ってからは1Wショットのミスも目立つようになった。1番、2番は大きく右方向に曲げ、ダブルボギーを叩いた5番もティショットが左ラフへ。「ショットはきのうよりは良くなったというのはあるけど、とんでもないミスも出ている。そういうのがなくなってくれば安定してチャンスにつけられるかなと思う」と話した。
最終9番(パー3)のティショットに立った時は、カットライン圏外の2オーバー。7Iで打った1打目はピンそば90cmにつき、重要な局面であることを把握しながらバーディを奪取。スコアを1つ伸ばして締めた。
リーダーボードを見上げれば2桁アンダーを出している選手もおり、遠く離されている。初開催のコースに「思ったより伸びているのと、いいゴルフをしたらそこまで行くんだ」と率直な思いをこぼす。「いまの調子じゃ難しいですけど、あと2日伸ばせるようにしたい。全部改善したいけど、特にパッティングですね」と週末のプレーを見据えた。(カリフォルニア州ロサンゼルス/石井操)