いら立つ世界ランク1位 低調ラームがテレビカメラに苦言

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 3日目(20日)◇オークヒルCC（ニューヨーク州）◇7394yd（パー70）

18ホールでパーオンに成功したのは半分の9ホール、そのうちパーを拾えたのは3ホールだけだった。前日「68」をマークして決勝ラウンドに進んだジョン・ラーム（スペイン）を待っていたのはイライラのムービングデー。この日「72」とスコアを落とし、最終日を前に通算6オーバーの42位に沈んだ。

熱き世界ランキング1位のフラストレーションは爆発寸前。前半5番（パー3）、グリーン奥の深いラフからのアプローチに失敗すると、ウェッジのヘッドを地面のマイク付近にたたきつけた。

さらに4つ目のボギーを喫した8番では、テレビスタッフに「怒っているときに顔を映すんじゃない。みんなやりやがって」と苦言を呈した。ラウンド後「僕にスペースをくれということ。カメラがいつも顔の近くにある」と話した。

4月の「マスターズ」王者はメジャー連勝へ首位と12打差。メジャー3タイトル目が遠ざかった。（ニューヨーク州ロチェスター／桂川洋一）