LIVの話題に“塩対応” マキロイは愛妻の故郷で復調へ

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 事前情報(16日)◇オークヒルCC（ニューヨーク州）◇7394yd（パー70）

ロリー・マキロイ（北アイルランド）が開幕2日前の公式会見で、LIVゴルフに関する質問を受け流した。昨年の新リーグ発足前から折に触れて、PGAツアーのオピニオンリーダーを担ってきたが、メジャー第2戦に集中する姿勢を貫いた。

「LIVゴルフが創立されて1周年。水晶玉をのぞいたら、3年後のプロゴルフ界はどうなっていますか？」。インタビューで飛んだ質問を、マキロイは「水晶玉なんか持ってないよ」と一蹴した。「推測したくないということ？」「そうだ」

ことしに入ってLIVゴルフと欧米ツアーの対立について話すことが、自らのプレーの負担にもなっていたという。キャリアグランドスラムをかけた4月の「マスターズ」で予選落ち。重要な次なるメジャーの直前、コース外の話題と距離を置く態度を改めて示した。

過去2勝を誇る全米プロの会場はことし、10年ぶりにオークヒルCCに帰ってきた。コースのあるニューヨーク州ロチェスターは最愛の妻の故郷。郊外の街で育ったエリカ夫人は2008年に当地での「全米プロシニア選手権」で事務員として働き、その後地元の大学を卒業、PGAオブ・アメリカのスタッフ時代にマキロイと出会った。

オンタリオ湖岸の地域が夏や秋、クリスマスシーズンに見せる顔は、自宅のあるフロリダ、北アイルランド・ベルファストのそれとも違い、お気に入り。「ホームタウンだとは言わないけれど、他の選手よりもたくさん応援をもらえたら」と意気込んだ。（ニューヨーク州ロチェスター／桂川洋一）