2022年 ZOZOチャンピオンシップ

Google検索では“切れキャラの変人” 上田桃子がPGAツアー選手に感嘆

2022/10/13 08:24
上田桃子がプロアマ戦に参加した

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 事前(12日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC (千葉県)◇7079yd(パー70)

株式会社ZOZOと所属契約を結ぶ上田桃子はこの大会のプロアマ戦をずっと楽しみにしていた。契約した昨年はコロナ禍でプロアマが行われず、今年は念願かなって初出場。ただ、同伴プロとなるティレル・ハットン(イングランド)のことを事前に下調べしようと名前をGoogleで検索して目を疑った。

“切れキャラ”、“変人”…強烈なワードの数々に戦々恐々としながら、この日を迎えたという。「でも、メチャクチャ面白くて、メチャクチャいい人だった。すごい楽しかった」。すぐに打ち解け、PGAツアー「アーノルド・パーマー招待」や欧州ツアーの旗艦大会「BMW PGA選手権」も制している実績十分のショットメーカーに、自身の悲願であるメジャータイトル奪取についても相談したそうだ。

ティレル・ハットンと同組でプレー

「私、メジャーで勝てないんだけど…」という問いかけへの答えは、ジョークも交えながら優しく背中を押してくれるもの。「自分でもPGAツアーで優勝したときはピン位置、残り距離、どう打つかをキャディと明確にして、ただそれをやることに集中していた。最終的にはシンプルが一番」とアドバイスをもらい、胸に刻んだ。

和気あいあいのプロアマでも打つときには一気に集中力を高めるオンオフの使い分けにもトップ選手の片りんを垣間見た。真剣モードに入ったときにこぼれる言葉からは、事前の情報でイメージしていた“感情表現が豊かな一面”もしっかり顔をのぞかせていたが、「そこからすぐに切り替わっている」と改めてうなる。

大会初日と最終日にも来場予定で、「ザンダー(シャウフェレ)の力感がない感じとか、(松山)英樹のウェッジショットとか、リッキー(ファウラー)のパターとか…トミー・フリートウッドの練習している感じも、練習場に張り付いて見てみたい」。貪欲な学びからシーズン終盤の戦いにつなげていくつもりだ。(千葉県印西市/亀山泰宏)

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