2022年 ZOZOチャンピオンシップ

「PGAツアー2勝は“第一段階”」 驚異の20歳トム・キムが語る成功の秘訣

2022/10/12 18:32
キャディはリッキー・ファウラーの元相棒

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 事前(12日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC (千葉県)◇7079yd(パー70)

スポット参戦したPGAツアー「ウィンダム選手権」を制してから約2カ月の間でトム・キム(韓国)の名前はゴルフ界を席巻するまでになった。世界選抜チームの最年少として出場した米国選抜との対抗戦「プレジデンツカップ」で大活躍。さらに前週「シュライナーズチルドレンズオープン」を制し、21歳の誕生日を迎える前に2勝を挙げるタイガー・ウッズ以来の快挙を成し遂げた。

大ブレークの中の20歳

昨年末で130位台だった世界ランキングはアジア勢最上位となる15位まで急浮上。「世界ランキングで上位に入るのは自分の目標でもあった。これまでアジアではヒデキがレジェンド的存在で、僕もリスペクトしている選手の1人。彼のような選手になっていければ」。松山英樹への敬意も口にした上で「まだ自分の目標は達成していない。PGAツアーで2勝するのは“第一段階”。もっと成し遂げたいことがたくさんある」と貪欲だ。

日本を訪れるのは初めて

若くして米国で成功を収めつつある理由として、幼少期に中国、タイ、オーストラリア、フィリピンなど様々な国で暮らしてきたことや、ジュニア時代に積極的に海外の試合へ出場していたことを挙げる。英語、韓国語、タガログ語が堪能とあって異国の地でもコミュニケーションを苦にしない。言葉の面での土台に加え、「ツアーに参戦する前から米国やいろんな国でプレーしてきたのが大きい。いろんな国でいろんなコンディションを経験してきた」と技術面の戸惑いも少ないという。

文字通り世界中を飛び回ってきたが、意外にも日本を訪れるのは初めて。「日本に関しては良いことばかり聞いていたので楽しみだよ。お米とかおいしいものがたくさんあるから、食事はしっかりコントロールしないとね」と人懐っこい笑みを浮かべた。(千葉県印西市/亀山泰宏)

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